米Variety 誌の「注目すべきコメディアン10人」に選出されたこともある、日本育ち・アメリカ在住のスタンダップコメディアン=アツコ・オカツカ。なぜ彼女はいまアメリカを中心に人気を博しているのだろうか。その秘密と彼女の魅力に迫るインタビューが到着した。
【動画】『アツコ・オカツカ:ファーザー』|予告編|米国で大注目!世界中で熱い人気を誇るスタンダップコメディアン<アツコ・オカツカ>
アツコ・オカツカは、米ロサンゼルスを拠点に活動するスタンダップコメディアン。台湾で生まれで、幼少期は父親の母国日本で過ごし、その後渡米。2022年12月にデビュー・スタンダップスペシャル『THE INTRUDER』(監督:ティグ・ノタロ)で華々しくデビューを飾り、一躍注目を集めた。同作品はニューヨーク・タイムズ誌で「2022年最高のデビュー・スペシャル」に選ばれ、ニューヨーク・タイムズ誌が運営するウェブサイトVultureや米業界誌Varietyでも「2022年のベスト・スペシャル」の一つに挙げられた。
さらに同年、Variety 誌の「注目すべきコメディアン10人」の1人にも選出され、2024年から2025年にかけて行われたツアー「フル・グロウン(Full Grown)」は、200公演以上が完売。日本でも大好評を博し、アンコール公演を実施。2024年3月に実施した来日公演では、お笑い芸人ゆりやんレトリィバァが参加し、スペシャルなコラボが話題となった。
テレビ出演も多く、エミー賞受賞番組『History of the World:Part II』やアニメ『Fairview』、そして第 91 回アカデミー賞で長編アニメ映画賞に輝いた『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』に出演。キアヌ・リーヴス主演、ジョナ・ヒルが監督を務めるダークコメディ『Outcome(原題)』にも出演予定と様々な分野の第一線で活躍中だ。
いま最も旬なコメディアンとして注目を浴びるアツコ・オカツカのオリジナル・コメディスペシャル『アツコ・オカツカ:ファーザー』が現在、ディズニープラスで配信中。同作の配信を記念して、彼女の最新インタビューが到着した。
日常生活や経験を基にネタを作ることが多いというアツコ・オカツカは、人生をじっくり観察し、何度も練習を重ねてから舞台に立つという。「人生をたくさん観察します。それと、自分が何かについて笑うときも観察します。それはジョークの良い土台となりえるからです。(それをジョークにするため何がおかしいのか分析して)声に出して練習します。家の外の木々に向かって大声で話します。それから夫に向かって実践してみます。その後に少人数の観客の前で練習します。それがジョークを書くプロセスです」とユーモラスな人柄の裏に真面目な一面もあることを明かした。

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そんなアツコ・オカツカが贈る『アツコ・オカツカ:ファーザー』は、日本の観客に向けたショーになっているという。「特に日本に向けた舞台のデザインですね。セットにあるひまわりと空と雲は、実はスタジオジブリからインスピレーションを受けたものです。特に『となりのトトロ』です。なぜなら、(『となりのトトロ』は)病気の母親のそばにいるために、父親と一緒に日本の田舎へ行く姉妹の話で、私の物語のような気がしています。私の母も病を患っています。そしてこのショーで、私は父と再びつながりました。そして、そのおかげで日本と再びつながることができました。だから舞台のデザインは『となりのトトロ』からインスピレーションを受けています。是非、(そのことに)気づいて楽しんでもらえたら嬉しいです」と日本にルーツを持つアツコ・オカツカならではのステージのセットも楽しんでほしいと語った。
また子どもの頃は千葉県に住んでいたという彼女に当時の思い出を聞くと、日本で生活していたアツコ・オカツカならではのエピソードを披露。「私は小学校が大好きでした。給食の時間が大好きでした。あと掃除も好きで、クラスの友達と一緒に床を掃除するのも好きでした。アメリカではそんなことはしません。なので私はそれらのスキルを失ってしまいました。つまり、私の家はとても散らかっています」と語り、日本の学生の毎日の日課である“掃除”の時間が楽しい思い出として、今でも記憶に残っていることを明かした。
アツコ・オカツカのオリジナル・コメディスペシャル『アツコ・オカツカ:ファーザー』はディズニープラスのスターで独占配信中。

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