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『スター・ウォーズ』、なぜ物語は「エピソード4」から始まったのか ジョージ・ルーカスの意図とは

ジョージ・ルーカス FILMS/TV SERIES
ジョージ・ルーカス

スター・ウォーズ』シリーズといえば、これまでに11本の映画が公開され、今後の続編も期待される大人気スペースオペラだ。そんな『スター・ウォーズ』シリーズだが、不思議なことに第1作として公開されたのは『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』だった。壮大なドラマを描いていたジョージ・ルーカスは、なぜ物語の途中から映画の制作を始めることにしたのだろうか。

ジョージ・ルーカスは当初、旧三部作を1つの作品として書いていた。しかし1本の映画にするにはあまりにも長かったのだ。そこでこれを分割し、「新たなる希望」「帝国の逆襲」「ジェダイの帰還」の3本立てにした。物語の進行がスムーズだったのは、もともと1つの作品だったからなのだ。

その後ルーカスは、旧三部作の背景となるストーリーの構想を練りはじめた。これがのちに新三部作となった。しかしこれらの物語を展開していくには、まずどの部分からスタートさせるかを決める必要があったのだ。

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ルーカスは、そのストーリーや技術的なアプローチをふまえ、1作目は『スター・ウォーズ』の世界観が伝わりやすい内容のものにしたいと考えていた。ルーカスは「新たなる希望」より前のできごとから始めることも計画していたようだが、その内容から「新たなる希望」こそが最も観客の心を掴むことができると考えた。

そしてこの作品を1作目としてわかりやすくするために、もともとの原稿を見直し、無駄な情報やわかりにくい設定を省くことにした。この作品の主要キャラクター、ハン・ソロにさえ大きな手直しが入ったほどだ。ルーカスはこの時点で物語の全体像を描いていたわけではなかったが、壮大な物語への導入として相応しい作品に仕上げたのだった。

こうして「新たなる希望」を皮切りに、『スター・ウォーズ』シリーズは大きく成長しルーカスの創造をはるかに超えて成功したのだった。

 

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