米歌手で女優のセレーナ・ゴメスが、自身の双極性障害(躁うつ病)と向き合う過程や、躁状態への対処法について語った。
セレーナ・ゴメスは2020年、元ディズニースターのマイリー・サイラスとのインスタグラムライブで双極性障害の診断を受けたことを公表。そして今回、ポッドキャスト番組でその後の経験を振り返り、「何かがおかしいとは感じていたが、誤診されていたと思う。複数のセラピストを試した」と明かした。
診断に至るまでには複数の専門家との対話が必要だったといい、「あきらめずに向き合うことが重要だ」と強調。また、リハビリ施設にも複数回通った経験が理解を深める助けになったと語っている。
夫で音楽プロデューサーのベニー・ブランコは、セレーナが躁状態に入っても本人が気づかないことがあると説明。「発作が起きている最中は、本人にそれを伝えるのが難しい繊細な問題だ」と語った。
一方でセレーナ自身は、「躁状態の瞬間があることを誇りに思う。同時に、以前より早く気づけるようになった」と前向きな姿勢を見せている。また、「理解してくれるパートナーの存在は大きい」とも述べ、周囲の支えの重要性を強調した。
診断を受けて以降、セレーナは「より自由に生きられるようになった」と感じているという。「なぜ自分が他人よりも物事を乗り越えるのに時間がかかっていたのか理解できた」と振り返り、これまでの行動が恐れや愛情、情熱など様々な感情に左右されていたことを明かした。
さらに、「診断名が自分を定義するわけではない」とし、情報を得ることや対話を重ねることの重要性を訴えた。「希望は必ずある」と呼びかけている。
双極性障害は、気分やエネルギー、行動に大きな波が生じる精神疾患で、躁状態(または軽躁状態)と抑うつ状態を繰り返すのが特徴である。躁状態では活動量の増加や過度な自信、不眠、多弁、衝動的な判断などが見られ、抑うつ状態では強い悲しみや無気力、睡眠や食欲の変化、集中力の低下などが現れる。
専門機関によれば、症状に心当たりがある場合は早めに医療機関へ相談することが推奨されている。適切な診断と治療、生活習慣の管理によって症状のコントロールが可能であり、セレーナ・ゴメスのように前向きに生きる道も開かれている。


