難病を乗り越え、約6年ぶりに本格的なコンサート活動に復帰したセリーヌ・ディオン(58)が、フランス・パリでの公演中にステージ上で転倒するハプニングに見舞われた。しかし、直後に見せた見事な対応が注目を集めている。
米Page Sixなどによると、セリーヌは10月7日、パリ郊外ナンテールのプレニチュード・アリーナで開催された公演で、1998年の楽曲「Dans un autre monde」を披露していた。
ステージ上で軽快に動き回っていたセリーヌは、片足で何度か跳ねた後、バランスを崩して床に転倒。着用していたパンツの裾に足を取られたとみられている。
ところが、セリーヌはすぐに立ち上がると、観客に向かって親指を立てるサムズアップのジェスチャーを披露。さらにパフォーマンスを続け、曲の合間には「心配しないで!」と呼びかけたという。
「何事もなかったかのように踊り続けた」
この場面を撮影した観客のゲイリー・フランク(Gary Francq)氏は、映像配信会社Storyfulに対し、セリーヌが転倒した瞬間は非常に驚き、心配になったと振り返った。
一方で、すぐに立ち上がり、何事もなかったかのようにダンスを続ける姿には感銘を受けたという。同氏は、この日の公演を「信じられないほど素晴らしい夜だった」と振り返っている。
【動画】セリーヌ・ディオン転倒の瞬間
Celine Dion gracefully recovered after falling on stage during her residency concert in Paris on Wednesday night. https://t.co/Eb89Vt6n7v https://t.co/SErDzivmxG
— ABC News (@ABC) October 9, 2026
歌詞を忘れるハプニングも! 観客の大合唱に感謝
実はこの日の公演では、もうひとつ思わぬハプニングがあった。
フランスのテレビ局TF1によると、セリーヌは公演終盤、代表曲のひとつ「Pour que tu m’aimes encore」を歌っていた際、歌詞の一部を忘れてしまったという。
すると、会場のファンが正しい歌詞を大合唱してセリーヌをサポート。本人も歌詞を忘れたことを認め、「みんながいてくれてよかった! ごめんなさい」と笑顔を交えて語ったという。
転倒や歌詞の間違いという予期せぬ出来事も、セリーヌとファンの温かな交流を感じさせる一幕となった。
難病との闘いを経て、約6年ぶりにステージ復帰
セリーヌは2022年、筋肉の硬直や痛みを伴うけいれんなどを引き起こす、まれな神経疾患「スティッフパーソン症候群」を患っていることを公表。その影響で予定していたコンサートを相次いで中止し、長期間にわたって本格的な公演活動から遠ざかっていた。
2024年にはパリ五輪の開会式で歌声を披露したものの、フルコンサートへの復帰は実現していなかった。
そして2026年9月12日、ついにパリでの長期公演をスタート。初日のステージでは、長年待ち続けてくれたファンに感謝を伝え、再びステージに立つという約束を果たせた喜びを語った。
「戻ってきて、またステージに立つと約束しました。だから今、ここにいます。みなさんのために、自分のために、そして人生のために歌います」
そんな感動的な復帰から約1か月。今回の転倒はファンを一瞬心配させる出来事となったが、すぐさま立ち上がり、歌とダンスを続けたセリーヌの姿は、長年ステージに立ち続けてきた彼女のプロフェッショナルぶりを改めて印象づけた。







