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セリーヌ・ディオン、神経系の難病「スティッフパーソン症候群」であることを公表 100万人に1人の稀な病は「体が動かなくなり彫刻のようになる」 しかしセリーヌは「希望を持っています」[動画あり]

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セリーヌ・ディオン

世界の歌姫セリーヌ・ディオン(54)が、現在治療法が見つかっていない難病「スティッフパーソン症候群」と診断されたと発表した。

スティッフパーソン症候群とは

スティッフパーソン症候群とは、脳と脊髄(中枢神経系)にまつわる病気であり、脳から脊髄を通り筋肉へ命令がうまく働かないため、体の筋肉に力が入ったままとなり、歩行など日常の動作に支障を来すほか、けいれん、こわばり(強直)が出ることもある。一部のメディアはこの症状を「彫刻のように動けなくなる病」と表現している。

こうした症状は周囲の環境によって誘発され、大きな音、体への刺激で悪化し、全身に症状が及ぶと寝たきりになったり、肺が動かなくなり、呼吸がとまることもある。そして、これらの症状は多くの場合、激しい痛みを伴う。片腕や片足、肩にしか症状が出ないこともあるが、主に背中、腰、足に症状が現れ、進行すると全身の筋肉が固まったようになる。この病気を抱えている人は非常に少なく、はっきりしたデータはないが、一説には100万人に1人とも言われている。

またDaily Mail誌によると、現在この病気を完治させる治療法はないが、進行を遅らせることはできるという。

病気を公表したセリーヌ・ディオン

セリーヌ・ディオンは12月8日、インスタグラムに動画を投稿。そこで、自身がスティッフパーソン症候群をわずらっていると公表し、一部のツアー公演を中止すると発表した。

「私は自分の健康問題と長い間闘ってきました。この闘いと直面し、悩んでいることを話すのはとても難しいです・・・。最近、私は“スティッフパーソン症候群”というとても珍しい神経の病気だと診断されました。100万人に1人ほどが抱える病気です。この稀な疾患についてはまだ多くが解明されていませんが、私が抱えている痙攣(けいれん)の原因はこれであることがわかりました」

「残念ながら、この痙攣は私の日常生活のあらゆる面に影響を与え、時には歩くことが困難になり、以前のように声帯を使って歌うことができない状態です。今日みなさんにお伝えしたいのは、2月のヨーロッパツアー再開が不可能になったということです」

 

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現在はすばらしい医師のチームとともに治療に専念しているというセリーヌ。彼女の子供たちも手厚くサポートをしているそうだ。

ただリハビリはかなり大変なようで「スポーツ医学療法士と共に、再度パフォーマンスをする力を取り戻そうとしていますが、かなり苦労していることは認めざるを得ません」と話したセリーヌ。しかし「私は歌うことしか知らない。人生ずっと歌ってきたし、歌をもっとも愛している」「今は治療に集中するしかないですが、自分は回復への道をたどっているという“希望”を持っています」と、再度ステージへ立つことを決してあきらめていないと涙ながらに語った。

最後にはファンへ「SNSでお見舞いの言葉をくれた方、本当にありがとう。みなさんも体に気を付けて。健康でいてください。みなさんが大好きだし、すぐに会えることを本当に願っています」とメッセージを送った。

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