人気歌手ジャスティン・ビーバーと元マネージャーであるスクーター・ブラウンが、長年の金銭トラブルを巡り、ついに和解に向けて動き出したと報じられている。
米メディアTMZによると、ジャスティンは現在、スクーターと数百万ドルに及ぶ未払いコミッションに関する和解交渉を進めており、早ければ来週にも合意に至る可能性があるという。これは、2025年4月に行われた独立監査の結果を受けての動きであり、ジャスティン側が数百万ドルの支払い義務を負っているとの内容が明らかになっていた。
この監査は、スクーターの会社Hybe Americaが依頼し、監査法人プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が実施したもの。その結果、ジャスティンが約880万6000ドル(約13億円)をスクーターに未払いであると結論づけた。一方、ジャスティン側はこれを明確に否定はしていないものの、自らも別の監査を実施したと述べており、金額に大きな食い違いが生じている。
さらに大きな問題として浮上しているのが、2022年に開催された「Justice World Tour」の前払い金に関する返金問題である。ジャスティンは当時、Anschutz Entertainment Group(AEG)から4000万ドルの前払いを受けていたが、健康上の理由からツアーを途中で中止し、1400万ドル以上の公演をキャンセルした。
この返金を巡ってAEGは2400万ドルを返還するよう要求。最終的にスクーターの会社が肩代わりする形でAEGに支払いを行ったが、ジャスティンは分割で返済する約束をしたにもかかわらず、1回の支払いの後に返済を中止していたという。
妻ヘイリー・ビーバーの成功が和解への鍵に?
興味深いのは、ジャスティンが和解に前向きになった背景に、妻ヘイリー・ビーバーのスキンケアブランド「Rhode」の売却による利益があるとされている点である。関係者によれば、ヘイリーがこの売却で得た莫大な利益により、ジャスティンは未払い金の清算に応じる意向を示したという。
一部のファンやヘイリーの関係者の間では「ジャスティンがヘイリーの資産を利用するのではないか」と懸念する声も上がっており、SNS上では「離婚すべきだ」との意見も見られた。
なお、スクーター側は独立監査の対象外であった別の未払いコミッション1100万ドルについても請求しているが、こちらについては「大幅に減額した金額で和解してもよい」と譲歩姿勢を示している。
かつてアリアナ・グランデやカニエ・ウェストなど数々の大物をマネジメントしていたスクーターは、2024年にマネージャー業からの引退を発表している。現在はテイラー・スウィフトとの過去の確執や、新たな法的問題なども抱えており、業界の注目を集め続けている。
今回の和解が実現すれば、ジャスティンとスクーターの複雑な関係にようやく終止符が打たれることになる。

映画・海外ドラマ・洋楽・海外セレブ情報を発信。カルチャーとファンの距離を縮める、カルチャーをもっと楽しめるコンテンツをお届け!
株式会社TVグルーヴ・ドット・コムの編集部スタッフによる運営。設立:2000年8月16日 所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿3丁目2−9 新宿ワシントンビル本館 2F
☆X(旧Twitter)で最新情報を発信中!今すぐフォロー!