ジャスティン・ビーバー、音楽カタログ2億ドル売却の真相 ─ 財政破綻寸前だった過去が明らかに

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ジャスティン・ビーバー Jack Fordyce / Shutterstock.com
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人気歌手ジャスティン・ビーバーが、2022年に自身の音楽カタログを2億ドル(約30億円)で売却していたことは知られているが、その裏には深刻な経済的事情があったという。新たに公開されたドキュメンタリー番組「TMZ Investigates: What Happened to Justin Bieber?」の中で、その詳細が明かされた。

番組に出演したTMZのエグゼクティブ・プロデューサー、ハーヴェイ・レヴィン氏は、「2022年当時、ジャスティンは“財政破綻寸前”の状態にあった」と証言。「ジャスティンは『今すぐ売らなきゃいけない』と言い、12月にカタログを売却した。それほど切羽詰まっていた」と語っている。

一般的には推定3億ドルの資産を持つとされていたビーバーだが、2022年の「ジャスティス・ツアー」の中止により多額の負債を抱えることになったという。番組では、ツアー準備のために8台のバスを用意し、その改造費だけで200万ドルがかかったこと、さらにプライベートジェットでの移動や複数の豪邸購入など、日常的な浪費も財政悪化の要因となったと指摘されている。

TMZのプロデューサー、ドン・ナッシュ氏によれば、もしツアーが最後まで実施されていれば9,000万ドルの収益が見込まれていたとのこと。ツアー中止によって、結果的に2,000万ドル以上の損失を被ったとされている。

さらに、かつてのマネージャーであるスクーター・ブラウン氏への借金問題も浮上している。監査法人プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が行った6ヶ月の独立監査によると、ビーバーはブラウン氏に880万ドル以上の借金があることが判明した。この資金は、ツアー中止後の経済的危機に際して、ブラウン氏がビーバーを支援するために貸し付けたものだという。

2024年10月には、ある関係者がPage Sixに対し、「彼は月々、目を疑うような金額を使っていた。一時はクレジットカードも作れなかった」と証言。さらに、「彼の周囲には、彼のためを思って“NO”と言える人がいない」とも指摘されている。

また、最近では、ジャスティンの精神状態にも不安が広がっている。レクリエーショナルドラッグの使用や、奇行とされる行動がたびたび目撃されており、ハリウッド・レポーターによると、彼の関係者たちは「目的を見失い、崩壊しているように見える」と深刻な懸念を示している。

私生活では妻のヘイリー・ビーバーと共に過ごす様子がSNSに投稿されることもあるが、その一方で「誕生日に友人たちをプライベートジェットで招待し、コーチェラのNobuで30万ドルを使った」などの証言も出ており、金銭感覚の乖離が問題視されている。

公私ともに問題が山積するなか、ジャスティン・ビーバーが再び音楽シーンに戻る日は来るのだろうか。多くのファンがその行方を見守っている。

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