セリーヌ・ディオンが、難病「スティッフパーソン症候群」との闘いを続けるなか、待望の本格的なステージ復帰を果たした。パリでスタートした全26公演のレジデンシー初日、セリーヌは大歓声に迎えられ、涙をこらえながら歌声を響かせた。
黒いドレス姿でステージに登場したセリーヌ。観客から大きな拍手が送られると、感情がこみ上げたように目に涙を浮かべながら歌い続けた。
▼ 涙をこらえながらステージに立つセリーヌ・ディオン
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「泣かないと約束した」涙のステージで語った言葉
ステージでは、映画『タイタニック』の主題歌としても知られる代表曲「My Heart Will Go On」も披露。きらびやかな黒のジャケットとパンツに着替え、力強い歌声を会場いっぱいに響かせた。
そして観客に向かって、セリーヌはこう語った。
「泣かないと約束した。今夜は、あなたのため、私のため、人生のために歌いたい」
さらに、「ようやく、私たちはこうして一緒にいられる。本当にすばらしい」と喜びをかみしめると、「私は約束した。戻ってくると約束した。ステージに戻ると約束した」と、自らの復帰への思いを明かした。
▼ セリーヌ・ディオン、「My Heart Will Go On」を熱唱
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「あなたたちが愛してくれたから今の私がいる」
セリーヌは、長い間待ち続けてくれたファンの「支え」と「辛抱強く待ってくれたこと」にも感謝。1996年のヒット曲「Because You Loved Me」の歌詞になぞらえるように、
「こう言わせてもらえるなら、私は、あなたたちが愛してくれたから今の私がいる」
と語りかけた。
今回の26公演は、セリーヌにとって大きな意味を持つ。
難病公表から復帰まで 続けてきた治療とトレーニング
セリーヌは2022年12月、筋肉の硬直やけいれんなどを引き起こす神経系の疾患「スティッフパーソン症候群」を患っていることを公表。その後、2023年5月には予定していた「Courage」ワールドツアーを中止し、治療とリハビリに専念してきた。
復帰への道のりは決して簡単なものではなかった。セリーヌは今回のパリ公演に向け、90分間のピラティスを週に最大3回、さらに週2回のバレエレッスンを行ってきたという。そのほかにも理学療法やボーカルセラピー、免疫療法を受け、新しい薬による治療も続けてきた。
2024年にはパリ五輪の開会式に登場し、エッフェル塔から圧巻の歌声を披露して世界を感動させたが、今回は単発の特別出演ではなく、全26公演という長期レジデンシーへの挑戦。本格的なライブ活動再開という意味で、大きな節目となる。
「人生最高の贈り物」26公演の新たな一歩
今年3月にこのレジデンシーを発表した際、セリーヌはステージに戻れることを「人生最高の贈り物」と表現していた。
「体調はいい。強くなった。もちろん少し緊張しているけれど、何よりもみなさんに感謝しています。みんなにまた会えるのが待ちきれない」
その言葉どおり、長い闘病生活を経て再びファンの前に立ったセリーヌ。涙をこらえながら歌った初日のステージは、彼女自身にとっても、復帰を待ち続けてきたファンにとっても、忘れられない夜となった。







