アンドリュー・ガーフィールド、新作映画めぐる発言が物議「億万長者は恐怖で震え上がってほしい」

アンドリュー・ガーフィールド FILMS/TV SERIES
アンドリュー・ガーフィールド photo: Fred Duval / Shutterstock.com
FILMS/TV SERIESNEWS

アンドリュー・ガーフィールドが、新作映画『The Uprising(原題)』の上映イベントで放ったひと言が、SNSで物議を醸している。

その言葉とは、

「もし億万長者がこの映画を見たら、恐怖で震え上がってほしい」

というものだ。

発言だけを見るとかなり過激だが、そこには新作映画のテーマが大きく関係している。一方で、ハリウッドのスター俳優であるガーフィールド自身の立場をめぐって、SNSでは皮肉や批判の声も上がった。

 

「億万長者が見たら、震え上がってほしい」

発言が飛び出したのは、9月3日(現地時間)に米ロサンゼルスのAMC The Groveで行われた『The Uprising』の先行上映イベント。主演のガーフィールドとポール・グリーングラス監督が登壇し、上映後には観客とのQ&Aが行われた。

そこでガーフィールドは、「映画を見終えた人に、何を持ち帰ってほしいか」と質問された。

ガーフィールドはまず、この作品を通して観客の心に何らかの“目覚め”が生まれてほしいと説明した。遠い時代を描いた物語であっても、登場人物たちの苦しみと、現代を生きる人々の苦しみに共通するものを感じてほしいという。

そして、その回答の最後にこう付け加えた。

「もし億万長者がこの映画を見たら、恐怖で震え上がってほしい」

原文では「scared shitless」という、かなりくだけた強烈な表現を使っている。

「scared shitless」は、直訳すれば「漏らしてしまうほど怖がる」といったニュアンスを持つ英語の俗語。日本語では「震え上がる」「心底恐怖する」「肝を冷やす」といった表現に近く、ガーフィールドが単に「少し怖がってほしい」と言ったわけではないことがわかる。

 

アンドリュー・ガーフィールド、問題の「億万長者」発言

※20分20秒から再生。観客から「映画を見た人に何を持ち帰ってほしいか」と質問されたガーフィールドが、作品によって人々に“目覚め”が起きてほしいと語り、その流れで「もし億万長者が見たら、scared shitlessであってほしい」と発言する場面。

 

なぜ「億万長者」なのか

発言の映像が公開されると、SNSではさまざまな反応が広がった。この発言を理解するには、『The Uprising』がどんな映画なのかを見る必要がある。

同作は、『ボーン・スプレマシー』『ユナイテッド93』『キャプテン・フィリップス』などで知られるポール・グリーングラスが脚本・監督を務める歴史ドラマ。

舞台は1381年のイングランドだ。

黒死病後の社会混乱や重い税負担を背景に、権力に不満を募らせた民衆が立ち上がった「農民反乱(Peasants’ Revolt)」を題材としている。

 

『The Uprising』公式予告編

ガーフィールドが演じるのは、反乱に身を投じていく架空の主人公プラウマン。

共演にはジェイミー・ベル、トム・ホランダー、コズモ・ジャーヴィス、トーマシン・マッケンジー、ジョニー・リー・ミラー、キャサリン・ウォーターストンらが名を連ねている。

つまり今回の「億万長者に震え上がってほしい」という発言は、権力を持つ側と、そこに立ち向かう民衆を描いた映画のテーマを、現代社会に重ねたものと考えられる。

 

「あなたの映画にお金を出しているのは誰?」批判の声も

しかし、SNSで注目されたのは発言の内容だけではなかった。

一部のユーザーからは、ガーフィールド自身もハリウッドの大作映画で活躍し、巨額の資金が動く映画ビジネスの中にいるスター俳優ではないか、との指摘が出た。

元ロサンゼルス市長候補のスペンサー・プラットも反応。映画にゴーサインを出し、俳優たちに高額な出演料を支払っている億万長者についてはどうなのか、という趣旨の皮肉をXに投稿した。

ほかにも、「この映画を見る億万長者より、映画を作る側に関わった億万長者のほうが多いのではないか」と揶揄する声も上がった。

一方で、現時点ではエンターテインメント業界全体を巻き込むような大規模な騒動というより、一部のSNSユーザーや論客から批判が出ている状況だ。

 

次回作では億万長者サム・アルトマン役

そして今回の発言には、もうひとつ興味深い点がある。

ガーフィールドは別の新作映画『Artificial(原題)』で、OpenAIのCEO、サム・アルトマンを演じる。

ルカ・グァダニーノ監督による同作は、2023年にアルトマンがOpenAIのCEOを突然解任され、その後わずか数日で復帰した騒動を題材にした作品だ。

ガーフィールドのほか、モニカ・バルバロ、ユーラ・ボリソフ、マーク・ライランスらが出演。アイク・バリンホルツがイーロン・マスクを演じる。

「億万長者に震え上がってほしい」と語ったガーフィールドが、別の作品では世界的なテック企業を率いる億万長者を演じる――。

そんな偶然もあり、今回の発言はさらに注目を集めることとなった。

なお、Fox News Digitalは今回の反応についてガーフィールドとグリーングラス監督にコメントを求めたものの、記事掲載時点で回答は得られていないという。

tvgrooveをフォロー!