クリストファー・ノーラン監督の最新作『オデュッセイア』(原題:The Odyssey)が、また新たな映画史を打ち立てた。
同作の世界興行収入が16億8,000万ドルに到達。2015年公開の『ジュラシック・ワールド』を上回り、ユニバーサル・ピクチャーズ作品として世界興収歴代1位となった。
さらに9月11日(金)に全国公開を迎えた日本でも、公開初週末の興行収入ランキングで1位を獲得。世界的な快進撃が続いている。
『ジュラシック・ワールド』超え! ユニバーサル映画史上No.1に
『オデュッセイア』の世界興行収入は、9月14日時点で16億8,000万ドルを突破した。
これにより、2015年に世界的大ヒットを記録した『ジュラシック・ワールド』を抜き、ユニバーサル・ピクチャーズ作品として歴代最高の世界興収を記録する作品となった。
『オデュッセイア』は7月17日の全米公開以降、次々と記録を更新してきた。
8月には世界興収13億5,200万ドルに到達し、2024年公開の『デッドプール&ウルヴァリン』が記録した13億3,800万ドルを抜いて、米国でR指定を受けた映画として世界興収歴代1位に。その後も勢いは止まらず、8月30日には世界興収15億ドルを突破していた。
ここでいう「R指定」は、米映画協会による米国内のレーティングである。17歳未満は保護者の同伴が必要という区分であり、日本における「18歳未満鑑賞禁止」と同じ意味ではない。
ノーラン監督自身の最高記録、IMAX記録も更新
『オデュッセイア』は、クリストファー・ノーラン監督作品としても過去最高の世界興収を記録している。それまでの最高記録は、2012年の『ダークナイト ライジング』が記録した約10億8,000万ドルだった。
さらにIMAX上映では世界興収2億8,900万ドルを記録。2009年の『アバター』を上回り、IMAX史上最高の世界興収を達成した。
古代ギリシャの英雄叙事詩を、長編映画史上初となる全編IMAXフィルムカメラで撮影したという本作の特徴が、観客を劇場へ引きつける大きな要因となっている。
ユニバーサル・ピクチャーズも8月10日の時点で、本作がノーラン監督にとって過去最高の世界興収作品となり、さらにマット・デイモン、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソンにとっても、それぞれキャリア最大の世界興収作品になったと発表していた。
クリストファー・ノーラン監督超大作『オデュッセイア』US版最終予告
ライアン・レイノルズもユーモアたっぷりに祝福
R指定映画の世界興収記録を抜かれた『デッドプール&ウルヴァリン』の主演・製作を務めたライアン・レイノルズも、『オデュッセイア』の快挙を祝福している。
ライアン・レイノルズは、『オデュッセイア』と『デッドプール&ウルヴァリン』を組み合わせた動画で記録更新を祝福(本人公式Xより)
Congratulations to the entire cast and crew of The Odyssey for becoming the highest grossing R-rated movie of all time. That is one helluva car. pic.twitter.com/s7QzTza21l
— Ryan Reynolds (@VancityReynolds) August 19, 2026
レイノルズは、森の中を歩くマット・デイモン演じるオデュッセウスと、『デッドプール&ウルヴァリン』の戦闘場面を組み合わせた動画をSNSに投稿。同作ではホンダのミニバン「オデッセイ」の車内で激しい戦いが繰り広げられたことにかけ、「『オデュッセイア』がR指定映画の世界興収歴代1位になったことを、キャストとスタッフの皆さんに祝福します。なんてすごい車なんだ」と、言葉遊びを交えて記録更新をたたえた。
日本でも週末興収1位! IMAXが興収の43.2%
世界で記録的なヒットを続ける『オデュッセイア』は、9月11日(金)に日本でも全国公開を迎えた。
公開初日の11日(金)から13日(日)までの3日間で、動員24万775人、興行収入4億5,171万780円を記録し、週末の興行収入ランキングで1位を獲得した。
さらに、9月4日(金)から10日(木)まで行われた先行上映を含めると、累計動員は32万9,268人、興行収入は6億5,038万1,140円に達している。
なかでも大きな存在感を示しているのがIMAX上映だ。公開初週末3日間におけるIMAXの割合は、動員で34.5%、興行収入では43.2%に達した。
Dolby Cinema、4DX、MX4Dといったラージフォーマット上映にも観客が集まっており、ノーラン監督が全編IMAXフィルムカメラで撮影した映像を、より大きなスクリーンで体験しようとする観客の多さがうかがえる。
藤村シシンが解説! 原典とノーラン作品の意外な共通点とは
日本での大ヒットを受け、本作の字幕・吹替監修を手掛けた古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家の藤村シシン氏による特別解説動画の前編も公開された。
藤村氏が注目するのは、約2800年前に生まれた原典「オデュッセイア」そのものが、「回想」や「時間の切り貼り」といった時間操作や、現実と非現実の境界が曖昧になるような物語構造を持っている点だ。
時間を複雑に操る作品を数多く手掛けてきたノーラン監督と、古代の物語である「オデュッセイア」。一見すると大きく異なる両者だが、藤村氏はその間に意外な共通点があることを解説している。
さらに、劇中で神々を雷や荒れ狂う海といった巨大な自然現象として表現していることや、オデュッセウスが進む航路をあえて地図で示さず、主人公がどこにいるのかわからなくなる感覚を観客にも体験させる演出など、ノーラン監督ならではの表現についても紹介している。
『オデュッセイア』古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家 藤村シシン特別講座~前編~
豪華キャストが集結した壮大な「帰還」の物語
本作は、ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」を原作に、トロイア戦争を終結させたイタケの王オデュッセウスが、神々や怪物の妨害を乗り越え、妻と息子が待つ故郷への帰還を目指す物語である。
オデュッセウスをマット・デイモン、息子テレマコスをトム・ホランド、妻ペネロペをアン・ハサウェイが演じる。さらにロバート・パティンソン、ゼンデイヤ、ルピタ・ニョンゴ、シャーリーズ・セロンら、主演級の俳優が集結している。
世界興収16億8,000万ドルというユニバーサル映画史上最高記録を打ち立て、日本でも週末興収1位のスタートを切った『オデュッセイア』。今後どこまで記録を伸ばすのか、引き続き注目される。
公開情報
『オデュッセイア』
大ヒット上映中!
2D(字幕/吹替)、IMAX®(字幕)、Dolby Cinema®(字幕)、4DX(字幕/吹替)、MX4D®(字幕/吹替)、35mm(字幕)の全6種9バージョンで公開
配給:ビターズ・エンド ユニバーサル映画
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