『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の勢いが、とんでもないことになっている。
トム・ホランド主演の『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』が、公開からわずか3週間で世界興行収入20億ドル(約3000億円/1ドル=150円換算)を突破した。
20億ドルという大台に到達した映画は、長い映画史の中でもわずか8作品。さらに本作は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を抜き、ソニー・ピクチャーズ史上最大のヒット作となった。
世界20億ドル突破! 史上わずか8作品の仲間入り
米Deadlineなどによると、『ブランド・ニュー・デイ』の世界興収は約20億2200万ドル(約3033億円)に到達。北米で約7億8580万ドル、海外で約12億3600万ドルを稼ぎ出している。
世界興収20億ドルを超えた映画は、これまで『アバター』『アベンジャーズ/エンドゲーム』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『タイタニック』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』のみ。
『ブランド・ニュー・デイ』はここに加わり、史上8作目の「20億ドル映画」となった。
しかも驚くべきは、そのスピードだ。
本作が20億ドルに到達したのは公開3週目。Deadlineによると、この大台への到達速度は『アベンジャーズ/エンドゲーム』に次ぐ映画史上2番目の速さだという。
『ノー・ウェイ・ホーム』を抜いてソニー史上No.1に
今回の記録には、もうひとつ大きな意味がある。
これまでソニー・ピクチャーズ史上最大の世界興収を記録していたのは、同じくトム・ホランド主演の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)だった。
同作は世界で約19億2000万ドルを記録。歴代スパイダーマンが集結するという夢の共演もあり、コロナ禍の映画市場で驚異的なヒットとなった。
しかし『ブランド・ニュー・デイ』は、その記録を公開からわずか3週間ほどで突破。
トム・ホランド版スパイダーマンは、自らが持っていたソニー映画の歴代記録を塗り替えることになった。
北米では『アバター』も抜いた
勢いは世界市場だけではない。
『ブランド・ニュー・デイ』は公開3週目の週末も北米で約7000万ドルを稼ぎ、3週連続で週末興収ランキング1位をキープ。北米累計興収は約7億8580万ドルに達した。
これにより、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』が持つ北米興収約7億8520万ドルも突破。北米歴代興収ランキングでも4位に浮上している。
しかも、まだ公開から3週間ほどしか経っていない。
今後どこまで記録を伸ばすのかも、大きな注目ポイントになりそうだ。
公開直後から「記録破り」の連続
振り返れば、『ブランド・ニュー・デイ』は公開初日から異例の数字を叩き出してきた。
北米オープニング週末は最終的に約3億6000万ドルを記録し、『アベンジャーズ/エンドゲーム』を上回る歴代最高のオープニング成績を達成。
世界興収もオープニングだけで約9億3200万ドルに達し、その後わずかな期間で10億ドル、15億ドル、そして今回の20億ドルへと数字を伸ばしてきた。
中国でも大ヒットしており、Deadlineによれば現時点で約2億1000万ドルを記録。インドではハリウッド映画として歴代最高のオープニングを記録するなど、特定の市場だけではなく世界各地で強さを見せている。
「スーパーヒーロー疲れ」はどこへ?
近年のハリウッドでは、マーベルやDC作品の一部が期待ほどの興行成績を残せなかったことから、「スーパーヒーロー疲れ」という言葉がたびたび語られてきた。
しかし『ブランド・ニュー・デイ』の数字を見る限り、少なくともスパイダーマンには、その言葉は当てはまりそうにない。
しかも『ノー・ウェイ・ホーム』には、トビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドという歴代スパイダーマンの登場や、過去シリーズのヴィランたちの復活という巨大な“お祭り要素”があった。
それに対して『ブランド・ニュー・デイ』は、トム・ホランド演じるピーター・パーカーの新たな物語としてスタートした作品だ。
それでも『ノー・ウェイ・ホーム』の世界興収をわずか3週間で抜いたという事実は、「スパイダーマン」というキャラクターそのものが持つ人気の大きさを改めて示している。
次なる標的は『スター・ウォーズ』、そして『アベンジャーズ』
世界興収20億ドルを突破したことで、『ブランド・ニュー・デイ』はいよいよ映画史上最高興収作品の一角に入った。
今後は、さらに上位にいる歴代の超大作たちをどこまで追い上げられるかが焦点となる。
そして北米でも、さらに上位に位置する『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』『アベンジャーズ/エンドゲーム』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などの記録を、どこまで追い上げられるかが注目される。
公開からまだ3週間。
世界20億ドルという数字でさえ、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』にとっては通過点なのかもしれない。
スパイダーマンは一体どこまで高くスイングしていくのだろうか。
公開情報
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』
大ヒット公開中
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