ジョニー・デップが、ついにジャック・スパロウとして帰ってくるかもしれない。
ディズニーの大ヒット映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが、シリーズ第6作へのジョニー・デップの出演について本人側と話し合いを行っていることを明らかにした。米Deadlineが報じている。
現時点で出演契約が成立したわけではないものの、長年ファンが待ち望んできたジャック・スパロウ復活が、これまで以上に現実味を帯びてきた。
ジョニー・デップと『パイレーツ6』について「話している」
ブラッカイマーは、ディズニーファンイベント「D23」でDeadlineの取材に応じ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』第6作について言及。現在も脚本を進めているとしたうえで、デップの出演について話し合いが行われていることを認めた。
ブラッカイマーは以前からデップのシリーズ復帰を強く望んできた。2025年8月にも、デップ本人と話をしたことを明かし、「役の書かれ方を気に入れば、彼はやると思う」と米Entertainment Weeklyに語っている。
当時は、ブラッカイマー自身の「戻ってきてほしい」という希望のニュアンスも強かった。しかし今回、実際に新作の脚本開発が続くなかでデップの出演について話が進められていることが改めて明らかになったことで、状況は少しずつ具体化しているようだ。
もちろん、まだディズニーからデップの出演が正式発表されたわけではない。「ジャック・スパロウ復活決定」と呼べる段階ではないものの、少なくともデップの復帰が実際に話し合われていることは、大きな進展といえそうだ。
第6作はマーゴット・ロビーが中心? ジャックはサポート役か
さらに興味深いのが、新作そのものの方向性だ。
Deadlineは関係者から得た情報として、第6作ではマーゴット・ロビー演じるキャラクターが物語の中心となり、デップ演じるジャック・スパロウはサポート的な役割で登場する可能性があると伝えている。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』をめぐっては、これまで複数の新作企画が並行して進められてきた。ロビーを中心とする企画も以前から存在しており、一時は実現が危ぶまれたものの、ブラッカイマーはその後も企画が生きていることを繰り返し明かしてきた。
2025年9月には、かつて2つ存在していた脚本案のうち一方を選んで開発を進めていること、そしてロビーが引き続き何らかの形で企画に関わっていることも説明していた。
今回のDeadlineの報道がそのまま実現すれば、第6作は過去5作品の単純な続編ではなく、新しい主人公を軸にシリーズを再始動させながら、その世界とジャック・スパロウをつなぐ作品になる可能性がある。
世界45億ドルを稼いだ『パイレーツ』とジョニー・デップ
『パイレーツ・オブ・カリビアン』は、ディズニーランドの人気アトラクションをもとに誕生した映画シリーズ。2003年公開の第1作『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』から、2017年の第5作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』まで、デップはすべての作品でジャック・スパロウを演じてきた。
シリーズ5作品の世界興行収入は合計約45億ドル(約6750億円/1ドル=150円換算)。なかでも『デッドマンズ・チェスト』(2006年)と『生命(いのち)の泉』(2011年)は、それぞれ世界興収10億ドルを突破する巨大ヒットとなった。
そしてシリーズの象徴となったのが、ふらふらとした独特の歩き方、予測不能な言動、そして絶妙なユーモアを持つジャック・スパロウだった。ブラッカイマーも過去のインタビューで、このキャラクターは脚本だけから生まれたものではなく、デップ自身が作り上げたものだと高く評価している。
一度は遠のいたジャック・スパロウ復帰
デップのシリーズ復帰をめぐる状況は、ここ数年で大きく変化してきた。
元妻アンバー・ハードとの法廷闘争などを経て、デップは一時ハリウッドの大作映画から距離を置くことになった。『パイレーツ』シリーズの将来についても、新キャストを中心とするリブート案などが報じられ、デップなしでシリーズが再出発する可能性が取り沙汰されていた。
しかし近年、デップは俳優として本格的に活動を再開。それと並行するように、ブラッカイマーはジャック・スパロウを再登場させたいという意向を繰り返し表明してきた。
そして今回、D23というディズニーの大型イベントのタイミングで、デップとの話し合いが続いていることが明らかになった。
マーゴット・ロビーという新たな中心人物を迎えながら、そこへジャック・スパロウをどう戻すのか。それとも脚本開発の過程で、さらに別の形へ変化していくのか。
第5作からすでに約9年。長らく港に停泊していた『パイレーツ・オブ・カリビアン』が、いよいよ再び出航する可能性が高まってきた。













