フローレンス・ピュー、なぜパレスチナ支援を発信し続けるのか 「怖くなかった」発言を後押しした“周囲の沈黙”

フローレンス・ピュー photo: Fred Duval / Shutterstock.com FILMS/TV SERIES
フローレンス・ピュー photo: Fred Duval / Shutterstock.com
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『ミッドサマー』『DUNE/デューン 砂の惑星』『ブラック・ウィドウ』などで知られる俳優フローレンス・ピューが、パレスチナへの人道支援について発信を続けてきた理由を語った。

9月25日に公開された米Vanity Fairのインタビューで、フローレンスはこの問題について声を上げることに「怖さはなかった」と説明。むしろ、周囲で積極的に語る人が少なかったことへの戸惑いが、自ら発言する理由を強めたという。

なお、このインタビューは記事公開直前に行われたものではなく、2026年7月にロンドンで実施されている。

 

「なぜ、みんなが話し始めるまでこんなに時間がかかったのか」

フローレンスが疑問を感じていたのは、多くの人がパレスチナをめぐる状況について語ったり、同情を示したりするまでに時間がかかったことだった。

自身が声を上げることについては「怖くなかった」と振り返っている。

むしろ、多くの人が積極的に発言していない状況を目にしたことで、「なぜ誰も話していないのだろう」という思いが強まり、それが発信を続ける理由にもなったという。

著名人が社会的に意見の分かれる問題について発言すれば、大きな反響を招くこともある。

フローレンス自身、パレスチナについて投稿したことで数十万人規模のフォロワーを失ったとみているという。ただし、これは本人による推定であり、実際のフォロワー増減を示すデータとして確認された数字ではない。

 

2021年からパレスチナへの支援を発信

フローレンスがパレスチナについて発信したのは、今回が初めてではない。

Vanity Fairによると、2021年からパレスチナの人々への人道支援につながる寄付先などをSNSで断続的に紹介してきた。

さらに2025年9月には、ロンドンのOVO Arena Wembleyで開催されたチャリティーイベント「Together for Palestine」に参加。ベネディクト・カンバーバッチ、リズ・アーメッドら、多くの俳優やミュージシャンとともにステージに立った。

同イベントはパレスチナで活動する人道支援団体への資金援助を目的に開催され、200万ドルを超える寄付金を集めた。

【動画】フローレンス・ピュー、「Together for Palestine」でスピーチ

当時フローレンスは、マーベル映画『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の制作にも参加していた。

今回のインタビューでは、撮影と重なる中でも「Together for Palestine」に出演できるよう協力してくれた周囲の人々への感謝も語っている。

また、所属チームからパレスチナについて発言しないよう求められたことはなかったという。

 

SNSを開けば、苦しむ人々の姿がある

近年、フローレンス自身とSNSとの付き合い方も変わってきた。

以前は日常の出来事も積極的に投稿していたが、現在は仕事に関する投稿が中心となり、私生活をSNSで共有したいという気持ちは以前より薄れているという。

その一方で、パレスチナをめぐる人道的な問題については、今も強く意識している。

インタビューでは、ガザで子どもや母親たちが苦しんでいる状況に触れ、自分たちの日常生活が進んでいく一方で、SNSを少しスクロールすれば深刻な現実が目に入ってくる。その落差に苦しさを感じていると語った。

映画界の第一線で活躍を続けるフローレンス。その一方で、パレスチナへの人道支援についても長く発信を続けてきた。

今回のインタビューからは、発言することへの恐怖よりも、「なぜこれほど多くの人が語らないのか」という疑問が、彼女が声を上げ続ける大きな理由になっていることが伝わってくる。

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