映画『寝取られ男のラブ♂バカンス』などで知られる英俳優・コメディアンのラッセル・ブランド(51)が、レイプ1件と性的暴行3件で有罪評決を受けた。今後、どの程度の刑期が科されるのか。英国の法律専門家は、8〜9年程度の刑務所生活になる可能性があると予測している。
11月5日、ロンドンのサザーク刑事法院で開かれた裁判で、陪審員は4人の女性に対する犯罪についてブランドを有罪と判断した。刑期は11月9日に言い渡される予定で、ブランドは評決後、保釈を認められず身柄を拘束された。
刑期は8〜9年か? 法律専門家が予測
米メディア「Page Six」の取材に応じた英国の法律専門家カリー・サホタ氏は、ブランドに8〜9年程度の拘禁刑が科される可能性があると分析している。
「有罪となった罪状と公表されている情報を踏まえると、8〜9年程度になると予想しています。ただし、最終的に決めるのは裁判官です」
英国では、レイプ罪に対して終身刑を科すことも法律上は可能だ。しかし、サホタ氏は今回、終身刑になる可能性は低いとみている。
同氏によると、レイプ罪では犯罪の重大さなどに応じて4〜19年の拘禁刑が量刑の目安となる。今回は性的暴行3件でも有罪となっているため、裁判官はそれぞれの罪について刑罰を判断し、全体の刑期を決めることになる。
8〜9年の刑でも、実際の服役は5〜6年程度?
仮に8〜9年の刑期が言い渡された場合、ブランドはそのすべてを刑務所で過ごすのだろうか。
サホタ氏によれば、英国では一定の条件を満たす受刑者について、刑期の3分の2を刑務所で過ごしたあと、条件付きで釈放する制度がある。
この制度が適用されれば、8〜9年の刑期でも、実際に刑務所で過ごすのは約5年4カ月〜6年となる計算だ。
ただし、これはあくまで現時点での試算であり、刑期も釈放時期も決定していない。適用される法律や刑罰の内容によって、実際の服役期間は変わる可能性がある。
また、途中で釈放されたとしても、刑期が完全に終わるわけではない。残りの期間は当局の監督を受け、決められた条件に違反すれば、再び刑務所に戻される可能性もある。
ブランドのような有名人が刑務所に入った場合の扱いについても、サホタ氏は「有名人だからといって特別扱いされることはありません」と説明している。
4人の女性への犯罪で有罪、別の2件も捜査中
今回の裁判では、4人の女性に関するレイプ1件と性的暴行3件で有罪評決が下された。一方、別のレイプ2件と強制わいせつ未遂1件については無罪となった。
ブランドは裁判を通じて容疑を否認していたが、陪審員は4件について有罪と判断した。
さらに、ロンドン警視庁は、今回の裁判とは別に、新たな2件のレイプ疑惑について捜査を続けている。これらはまだ起訴されておらず、今後、別の裁判に発展するかどうかは決まっていない。
ブランドをめぐる疑惑が大きく報じられたのは2023年9月。英紙「The Sunday Times」などとテレビ局Channel 4の調査報道によって、複数の女性から性的被害の訴えが出ていることが明らかになった。
ブランドは当初から、性的関係はすべて合意の上だったと主張していた。しかし、その後の警察の捜査を経て起訴され、今回の有罪評決に至った。
ブランドは米歌手ケイティ・ペリーの元夫としても知られ、映画『伝説のロックスター再生計画!』『アーサー』などに出演。近年はインターネット上での情報発信を中心に活動していた。
刑期が正式に決まるのは11月9日。法律専門家の予測どおり8〜9年程度となるのか、裁判官の判断が注目される。






