映画『ロッキー』『ランボー』シリーズで知られるシルベスター・スタローン(80)が、かつて激しいライバル関係にあったアーノルド・シュワルツェネッガー(79)との約20年間に及ぶ確執について振り返った。
1980年代、ハリウッドのアクション映画界で人気を二分した2人。スタローンによれば、その対立は映画の興行成績を競うだけにとどまらず、同じステージに立つことすらできないほど険悪なものだったという。しかし、長年の確執に終止符を打ったのは、意外にも映画とは無関係の場所での再会だった。
きっかけはゴールデングローブ賞! 花の入った器を投げつけたことも
11月5日配信のポッドキャスト番組『The Rest Is Entertainment』に出演したスタローンは、シュワルツェネッガーとの関係について、当初から互いに敵対心を抱いていたと明かした。
スタローンがシュワルツェネッガーを強く意識するようになったきっかけのひとつは、ゴールデングローブ賞の授賞式だった。会場で自分に向けられたシュワルツェネッガーの視線を見て、「こいつは厄介な相手になる」と感じたという。
さらに、授賞式ではスタローンが祝福するふりをして、花の入った器をシュワルツェネッガーに投げつける一幕もあった。
「まるで祝福しているように『イエーイ!』ってね。これで挑戦状を叩きつけたようなものだった。そこから始まったんだ」
こうして2人のライバル関係は、ますます激しさを増していった。
「もっと大きなナイフ、もっと派手な銃撃」映画でも私生活でも張り合った2人
当時、スタローンは『ランボー』シリーズ、シュワルツェネッガーは『ターミネーター』や『コマンドー』などでアクションスターとしての地位を確立。2人は興行成績だけでなく、作品の派手さやアクションの規模でも競い合っていた。
スタローンは当時の関係について、こう振り返っている。
「ものすごく激しい対立だったよ。本当だ。でも、私はそれを楽しんでいた。お互いに相手を怒らせれば怒らせるほど、次のアクション映画をもっとすごいものにしようとしたんだ」
競争はエスカレートし、「もっと大きなナイフ、もっと派手な銃撃、もっと多くの死者、もっといいロケ地」と、互いに相手を上回る作品を目指したという。
1991年には、2人ともレストランチェーン「プラネット・ハリウッド」の立ち上げに参加。しかし、ビジネス上の仲間になっても確執は解消されず、宣伝イベントで同じステージに立ってスピーチをすることさえできなかったそうだ。
約20年の確執に終止符! 和解の舞台は意外な場所だった
そんな2人の関係が変わり始めたのは2003年。シュワルツェネッガーがカリフォルニア州知事選に出馬し、俳優業から政治の世界へと活動の場を移したことが転機となった。
スタローンは当時、「もうこんなことはやめよう。私たちはもう競争相手じゃない」と考えるようになったという。
その後、2人は偶然にも同じ葉巻店で顔を合わせた。そこでスタローンは長年の対立に終止符を打つことを決意。互いを高め合ってきたことを認め、葉巻を楽しみながら関係を修復したという。
かつては同じステージに立つことさえ拒んでいた2人だが、和解後は2010年の映画『エクスペンダブルズ』で共演。その後も『エクスペンダブルズ2』(2012年)や『大脱出』(2013年)、『エクスペンダブルズ3』(2014年)などで共演を重ねている。
現在も良好な関係を築いているというスタローンは、2人の間に残る競争心について、こう語った。
「私たちはこれからもずっと競争し続けるだろう。それが私たちの本性だからね。私はそれを楽しんでいるんだ」
そして、かつてのライバル関係を次のように締めくくった。
「同じジャンルの俳優が2人、スクリーンの中でも外でも本気で競い合う。あんなことは、もう二度と起こらないだろうね」







