ジェシカ・ラング、俳優引退を示唆 「キャリアの終わりを感じる」・・思い描く映画を作れない現状も告白

ジェシカ・ラング photo: lev radin / Shutterstock.com FILMS/TV SERIES
ジェシカ・ラング photo: lev radin / Shutterstock.com
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アカデミー賞を2度受賞した名女優ジェシカ・ラング(77)が、俳優人生の終わりを意識していることを明かした。10月30日に公開された米『Rolling Stone』のインタビューで、「実際、自分のキャリアが終わりに近づいていると感じている」と語り、引退の可能性を示唆した。

映画『キングコング』(1976年)でデビューしてから50年。ラングが今後の活動に慎重になっている背景には、自分が出演したいと考える映画を実現することが難しくなったという、ハリウッドの現状がある。

▼動画:『Rolling Stone』ジェシカ・ラングのインタビュー/引退に言及するのは26分28秒付近

 

「最後の映画がこの作品なら、悪くない終わり方」

ラングが俳優人生の締めくくりとして名前を挙げたのは、ユージン・オニールの戯曲を映画化した『Long Day’s Journey Into Night』だ。2022年に撮影され、2026年9月にアメリカで限定公開された同作で、彼女はメアリー・タイロン役を演じている。

「最後の映画が『Long Day’s Journey Into Night』で、メアリー・タイロンを演じた作品になるのなら、それも悪くない終わり方かもしれない」

この役はラングにとって特別な存在だ。2016年には同じ作品のブロードウェイ公演でメアリーを演じ、トニー賞主演女優賞を受賞している。長年向き合ってきた役を映画でも演じられたことは、彼女にとって大きな意味を持つようだ。

ただし、現時点で引退を正式に決めたわけではない。長年準備を続けている企画がいくつかあるものの、実現するかどうかは分からないという。

 

実現しないマレーネ・ディートリヒの映画企画

ラングが特に実現させたいと語ったのが、往年のハリウッド女優マレーネ・ディートリヒを題材にした映画だ。

描きたいのは、ディートリヒがハリウッドで活躍の場を失った後、どのような人生を歩んだのかという物語だという。

ラングは以前、ライアン・マーフィー製作のドラマ『フュード/確執 ベティ vs ジョーン』でジョーン・クロフォードを演じた。同作では、年齢を重ねた女優たちが映画業界で直面する厳しい現実が描かれている。

ディートリヒの企画にも同様のテーマがあるが、映画化には至っていない。

「最近は映画を実現させること自体が簡単ではないように思える。少なくとも、私が興味を持つような映画については」

ラング自身が望む物語をスクリーンに届けることの難しさが、今回の引退をめぐる発言にもつながっている。

 

『アメリカン・ホラー・ストーリー』にも復帰 最後に残したい俳優としての姿

一方、ラングは2026年に放送された『アメリカン・ホラー・ストーリー』シーズン13に復帰。かつて同シリーズで演じたコンスタンス・ラングドン、シスター・ジュード、フィオナ・グード、エルサ・マーズという4人のキャラクターを再演した。

インタビューでは、過去に演じた4役をもう一度探求できることが復帰の決め手だったと説明している。

1976年の『キングコング』で映画デビューしたラングは、『トッツィー』(1982年)でアカデミー賞助演女優賞、『ブルースカイ』(1994年)で主演女優賞を受賞。テレビでも『アメリカン・ホラー・ストーリー』などでエミー賞を3度受賞している。

もし本当に俳優人生を終えることになった場合、どのように記憶されたいかと尋ねられたラングは、こう答えた。

「いい役をいくつか演じ、いい映画に出演した、誠実な俳優として」

そして、長いキャリアを振り返り、「私は本当に幸運だった。演技が大好きで、何十年も続けられたことは大きな喜びだった」と語った。

家庭と仕事の両立に苦労した時期もあったが、すべてが素晴らしい冒険だったという。

「そんな人生を歩むことができて、本当に感謝している」

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