ディズニーの名作アニメーション『ライオン・キング』の世界が、ついに現実のものになる。
フランスのディズニーランド・パリに、『ライオン・キング』をテーマにした世界初のライド型アトラクションが誕生する。米カリフォルニア州アナハイムで開催された「D23:アルティメット・ディズニーファン・イベント 2026」で、その詳細が新たに発表された。
舞台となるのは、ディズニーランド・パリの第2パーク「ディズニー・アドベンチャー・ワールド」。『ライオン・キング』の世界を再現した新エリアの中心には、なんと高さ約37メートルの巨大な「プライド・ロック」がそびえ立つ。
ゲストはその下に広がる洞窟へ入り、ボートに乗ってシンバの物語を体験。途中には約16メートルを一気に下る大迫力のドロップも待ち受けている。映画の中で何度も見てきたプライド・ランドを、自分自身が旅する日がやってくる。
高さ約37メートル! 巨大「プライド・ロック」が誕生
新エリアの象徴となるのが、『ライオン・キング』でおなじみのプライド・ロックだ。その高さは約37メートル(120フィート)。映画では、ラフィキが生まれたばかりのシンバを掲げ、動物たちが新たな王の誕生を祝った象徴的な場所として知られている。
今回のプロジェクトでは、このプライド・ロックが巨大な建造物として再現され、その内部そのものがアトラクションの舞台になる。ゲストはプライド・ロックの下にある洞窟へ入り、ボート型のライドに乗車。そこから、シンバが幼い子どもから王へと成長していく物語をたどっていくことになる。
単に映画の風景を再現するだけではなく、プライド・ロックの中へ入り込んで『ライオン・キング』の物語を体験するという、かなり大がかりなアトラクションになりそうだ。

ディズニーランド・パリに誕生する『ライオン・キング』新エリアのイメージ。高さ約37メートルのプライド・ロックがそびえ立つ © Disney
ボートでシンバの物語へ! スカーとの決戦も
アトラクションの題材となるのは、2019年の実写映画ではなく、1994年に公開されたディズニー・アニメーション版『ライオン・キング』。ゲストはボートに乗り、シンバが子どもからプライド・ランドの王になるまでの物語を追体験する。
もちろん、楽しい場面ばかりではない。アトラクションには、シンバとスカーによるクライマックスの対決も登場することが明らかになっている。

アトラクションで再現されるシンバとスカーの対決。スカーはオーディオ・アニマトロニクスとして登場する © Disney
さらに、映画を彩った名曲の数々も使用される予定で、オーディオ・アニマトロニクスや特殊効果を駆使して『ライオン・キング』の世界を再現する。映画を「見る」のではなく、その物語の中をボートで進んでいく――。『ライオン・キング』ファンにとっては、かなり特別な体験になりそうだ。
約16メートルを急降下! かなり本格的なライドに
そして気になるのが、アトラクションそのもののスケールだ。Disney Parks Blogによると、このライドには3つのドロップが用意され、その中には約16メートル(52フィート)のドロップも含まれる。完成すれば、ディズニーランド・パリでも最大級のアトラクションのひとつになるという。
つまり、ゆったりと映画の世界を眺めて回るだけのライドではなさそうだ。公開されたコンセプトアートでも、プライド・ロックから滝が流れ、その中をボートが勢いよく下っていく様子が描かれている。
「サークル・オブ・ライフ」を聴きながら感動していたら、次の瞬間には急降下――。そんな『ライオン・キング』らしからぬ(?)スリリングな体験も待っているかもしれない。

プライド・ロックから滝を下るボート。新アトラクションには3つのドロップがあり、最大約16メートルの急降下が用意される © Disney
アトラクションだけじゃない! 『ライオン・キング』の世界そのものを再現
今回作られるのは、ひとつのアトラクションだけではない。プライド・ロックを中心に、『ライオン・キング』の世界を再現したエリアそのものが新たに誕生する。
エリア内にはレストランやショップが設けられるほか、キャラクターたちと会える機会も用意される予定だ。つまりゲストはアトラクションを降りた後も、そのままプライド・ランドの世界に滞在できることになる。
『ライオン・キング』は1994年の公開から30年以上にわたって愛され続け、映画だけでなくブロードウェイ・ミュージカルや実写映画へと世界を広げてきた。それでも、『ライオン・キング』そのものをテーマにしたこれほど大規模なエリアがディズニーパークに作られるのは大きな出来事だ。
大変貌を遂げるディズニーランド・パリ
『ライオン・キング』エリアが建設される「ディズニー・アドベンチャー・ワールド」は、もともと「ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク」として運営されてきた第2パークだ。
同パークでは現在、大規模な再開発が進められている。2026年には『アナと雪の女王』をテーマにした「ワールド・オブ・フローズン」がオープンし、パークそのものも「ディズニー・アドベンチャー・ワールド」へと名称を変更。そして、その次の大きなプロジェクトとして建設が進められているのが『ライオン・キング』の世界だ。
『アナと雪の女王』、マーベル、ピクサー、そして『ライオン・キング』。かつて映画制作の舞台裏をテーマにしていた第2パークは、ディズニー作品の世界そのものへ入り込む場所へと大きく姿を変えつつある。
「プライド・ランドを歩く」が現実になる
1994年の映画公開以来、多くの人が見てきたプライド・ロック。シンバが生まれ、ムファサが王として君臨し、そして成長したシンバが帰還したあの場所が、今度は巨大なテーマパーク空間として現実に姿を現す。
しかも、ただ眺めるだけではない。プライド・ロックの洞窟へ入り、シンバの物語をたどり、名曲を聴き、スカーとの戦いを目撃し、最後には約16メートルのドロップまで待っている。『ライオン・キング』の映画を何度も見てきたファンにとって、「プライド・ランドへ行く」という長年の夢をかなえてくれる場所になりそうだ。
新エリアはすでに建設が進められているが、現時点でオープン時期は発表されていない。今後、アトラクションの名称や登場キャラクター、レストランやショップなど、さらなる詳細が明らかになることにも期待したい。











