セリーヌ・ディオンが、約6年半ぶりとなる本格的なコンサート復帰を目前に控えている。
2022年に難病「スティッフパーソン症候群(Stiff Person Syndrome/SPS)」を公表して以降、長期にわたってツアー活動から離れていたセリーヌ。9月12日からフランスで始まる連続公演に向け、8月28日(現地時間)にパリ入りした。
AP通信によると、ホテルの前にはセリーヌを待ち続けていたファンや報道陣が集結。セリーヌは投げキスをしたり、両手でハートを作ったりしながら歓声に応えたという。
フランスのテレビ局BFMTVの取材に応じたセリーヌは、目前に迫ったステージについて、「準備はできている。もちろん少し緊張している。長い時間が空いたから」と現在の心境を明かした。
さらに、初日の最初に何を歌うのかと尋ねられると、「言えない。大きな秘密!」と笑顔で回答。久しぶりの本格公演に向け、期待を高めた。
9月から16公演、2027年にはさらに10公演
セリーヌが開催する「CELINE DION PARIS 2026-2027」は、パリ西郊ナンテールにある4万人規模のプレニチュード・アリーナ(旧パリ・ラ・デファンス・アリーナ)を舞台に行われる。
2026年は9月12日の初日から10月17日までに計16公演を開催。さらに2027年5月8日から29日まで10公演が追加されており、現時点で計26公演という大規模な公演シリーズとなっている。
今回の復帰公演は当初、2026年9月から10月にかけて10公演を行う予定として発表された。しかし、チケットに対する大きな反響を受けて6公演を追加。さらに2027年5月の10公演も加わり、計26公演まで拡大した。
公演では「My Heart Will Go On」「The Power of Love」などで知られるセリーヌのキャリアを彩ってきた楽曲を中心に、英語とフランス語双方のヒット曲が披露される予定。ショーのクリエイティブ・ディレクションは、リアーナやドレイクらのステージも手がけてきたショーデザイナー、ウィロー・ペロン(Willo Perron)が担当する。
セリーヌ・ディオン、パリでの本格復帰を自ら発表
セリーヌは今年3月、自身の公式YouTubeチャンネルを通じてパリ公演の開催を発表。長い空白を経て再びフルコンサートのステージに立つことを、ファンに直接報告した。
2020年3月以来となる本格的なフルコンサート
セリーヌが最後に通常のフルコンサートを行ったのは、2020年3月7日と8日に米ニュージャージー州ニューアークで開催された「Courage World Tour」の公演だった。
その直後、新型コロナウイルスの感染拡大によってツアーは延期。その後、健康上の問題が重なり、ステージへの本格的な復帰は実現しないまま時間が過ぎていった。
そして2022年12月、セリーヌは自身がスティッフパーソン症候群と診断されたことを公表した。
筋肉のこわばりやけいれんなどを引き起こすまれな神経疾患で、セリーヌは症状が日常生活だけでなく、歌うことにも影響を与えていることを明かしていた。その後、残されていた「Courage World Tour」の公演もキャンセルされた。
パリ五輪ではエッフェル塔から「愛の讃歌」
そんなセリーヌが世界を驚かせたのが、2024年7月に行われたパリ・オリンピックの開会式だった。
式典のフィナーレにサプライズで登場したセリーヌは、エッフェル塔からエディット・ピアフの名曲「Hymne à l’amour(愛の讃歌)」を熱唱。2020年以来となるステージでの歌唱は、世界中で大きな反響を呼んだ。
ただし、この時は開会式で1曲を披露する特別出演だった。
【動画】エッフェル塔から響いた「愛の讃歌」
難病を公表してから大きなステージで歌う姿をほとんど見せていなかったセリーヌ。それだけに、エッフェル塔から力強い歌声を響かせたパリ五輪でのパフォーマンスは、本格復帰への期待を一気に高める瞬間となった。
今回のパリ公演は、そうした1曲限りの特別出演とは大きく異なる。
1公演を通じて自身の楽曲を歌うフルコンサートであり、それを複数日にわたって行うもの。スティッフパーソン症候群を公表して以降、セリーヌにとって初めてとなる本格的な連続公演だ。
2020年3月のニューアーク公演から約6年半。
世界中のファンが長く待ち続けてきたセリーヌ・ディオンの本格的なコンサート復帰が、いよいよ9月12日に幕を開ける。
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