アリアナ・グランデが、自身の楽曲を使用したドナルド・トランプ大統領陣営の動画に強く反発した。
しかも、これが初めてではない。わずか約2カ月前にもトランプ政権側がアリアナの別の楽曲を政治的な動画に使用し、本人が使用をやめるよう求めたばかりだった。
「二度と私の音楽を使わないで」
米DeadlineやBillboardなどによると、トランプ陣営の公式TikTokアカウント「Team Trump」は8月20日、アリアナの楽曲「we can’t be friends (wait for your love)」を使用した動画を投稿した。
動画では、トランプ大統領が集会のステージへ向かう映像とともに、同曲の歌詞の一部を表示。その後、トランスジェンダーをめぐるトランプ陣営の政治的主張が映し出される構成になっていた。
これに気づいたアリアナ本人が、投稿のコメント欄に登場。「二度と私の音楽を使わないで」と要求したうえで、動画で示された「真実」についても、それは間違っていると真っ向から否定した。
その後、「we can’t be friends」の音源は動画から削除されたと報じられている。
Ariana Grande「we can’t be friends (wait for your love)」公式MV
6月にも「bye」を使用、アリアナが猛抗議
実はアリアナとトランプ政権側の間では、ほぼ同じことが約2カ月前にも起きている。
今年6月、ホワイトハウスは移民政策をアピールするTikTok動画に、アリアナの2024年の楽曲「bye」を使用した。
動画には連邦当局者が人々を拘束し、手錠をかける場面などが含まれていた。これを受け、アリアナは自身の音楽を「残酷で、非人道的で、ひどいナンセンス」に使わないでほしいと強く抗議した。
当時Reutersは、アリアナに近い関係者の話として、彼女のチームができるだけ早く動画から楽曲を削除する方法を検討していると報じていた。
それから約2カ月。今度は「we can’t be friends」が、別の政治的メッセージを伝える動画に使われたのである。
Ariana Grande「bye」公式音源
人気アーティストの楽曲使用をめぐり相次ぐ反発
こうした問題は、アリアナだけに起きているわけではない。
トランプ政権・陣営のSNSでは、政策や政治的メッセージを伝える短い動画に人気アーティストの楽曲がたびたび使われてきた。一方、その使われ方にアーティスト本人が異議を唱えるケースも相次いでいる。
今回のアリアナの場合、特に目を引くのは、6月に本人が明確に使用を拒否する意思を示したにもかかわらず、約2カ月後に再び別の楽曲が使われたことだ。
「we can’t be friends」はアリアナの代表曲のひとつだが、今回はその歌詞の一部が政治的なメッセージへと結びつけられたことで、本人が自らコメント欄に登場して抗議する事態となった。
「二度と私の音楽を使わないで」。
わずか約2カ月で再び同じ要求をすることになったアリアナ。アーティストが望まない形で自身の音楽が政治的メッセージと結びつけられる問題をめぐり、今後も議論が続きそうだ。






