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DC映画『バットガール』、撮影すべて終了しているのに公開が白紙となる・・・これに映画業界人も「度肝を抜かれた」

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『バットガール』

映画『イン・ザ・ハイツ』のレスリー・グレースが主演を務めるDC映画最新作『バットガール』。本作は撮影がすべて終了しているのにも関わらず、公開が白紙となった。

 

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当初予定されていたHBO Maxでの公開も、劇場での公開も行われないという。

Varietyによると、この映画は撮影を終え、テスト上映の段階にあり、仕上げが必要なだけだった。その寸前で公開がなくなることは、新型コロナウイルスのパンデミックによるコスト増を経て9000万ドルの製作費がかかっていたことを考えると、異例の展開といえるだろう。

あるコミック業界関係者で、映画業界でも働く情報筋は、「完成した映画がキャンセルされるようなことは、これまで見たことがない」と語った。

Varietyによると今回、この映画が破棄された理由としては、ワーナーメディアとディスカバリーの合併後、DCの新しい親会社となったワーナー・ブラザース・ディスカバリーが、コスト削減のための変更を重ねており、税金の償却をするためだという。

同社は声明の中で、この決定はグレースの業績を 「反映したものではない」とし、「DCユニバースとHBO Maxに関連する、我々のリーダーシップの戦略的シフトを反映したものだ 」と述べている。また、DC映画を正しい軌道に乗せることを優先事項としているとコメントした。

この決定に、監督を務めたアディル・エル・アルビと、ビラル・ファラーはショックを隠しきれず、現在の思いを声明文につづっている。

 

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4月、Varietyは、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが、あまり使われていないキャラクターを活性化させ、マーベル・スタジオの社長ケヴィン・ファイギのようにDCのクリエイティブ戦略を監督する重役を見つけたいと報じていた。

DCには、『アクアマン』や『ジョーカー』など、全世界で10億ドルを超えるヒット作がある一方、『スーサイド・スクワッド』や『シャザム!』など、興行的には振るわなかったものの、批評家に人気の高い作品もある。しかし、ほとんどの場合、DC映画はマーベル映画のような安定した批評と経済的な高みに到達するのに苦労しており、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーはこれを変えようとしているようだ。

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