ミシェル・トラクテンバーグ、アカデミー賞の追悼コーナーで取り上げられず ファン激怒「ありえない、失礼すぎる」

ミシェル・トラクテンバーグ FILMS/TV SERIES
ミシェル・トラクテンバーグ s_bukley / Shutterstock.com
FILMS/TV SERIESNEWS

現地時間3月2日(日本時間3月3日)に開催された第97回アカデミー賞授賞式「In Memoriam(追悼セグメント)」で、先日この世を去ったミシェル・トラクテンバーグが取り上げられなかったことに、多くのファンが怒りの声を上げている。

 

オスカーの「追悼セグメント」に名前なし!ファンの怒り爆発

アカデミー賞授賞式では、毎年恒例の「In Memoriam」コーナーが設けられ、過去1年間に亡くなった映画業界の著名人が紹介される。しかし今回の授賞式では、先月(2月)26日に死去のニュースが伝えられたミシェル・トラクテンバーグの名前が紹介されることはなかった。

第97回アカデミー賞授賞式「In Memoriam」

この事実に、SNSではファンの怒りが爆発している。

「ミシェル・トラクテンバーグの名前が追悼セグメントになかったなんて信じられない!本当に失礼すぎる!」
「#Oscars、ふざけるな!彼女を追悼しないなんてありえない!!」
「彼女の功績を忘れるなんて、恥ずべきことだ!」

ファンは怒りや悲しみをあらわにし、アカデミー側の対応を批判している。

 

故ジーン・ハックマンとは対照的な扱い

奇しくも、ミシェル・トラクテンバーグの死去が報じられた2月26日は、俳優ジーン・ハックマンの訃報も伝えられた(死亡日は不明)。ハックマンはアカデミー賞を2度受賞したレジェンド級の俳優であり、その死は大々的に報道され、アカデミー賞の追悼コーナーでも大きく取り上げられた。

もちろん、ハックマンが映画界に多大な功績を残した俳優である以上、その手厚い扱いは当然といえる。

しかし、その一方で、ミシェル・トラクテンバーグが完全に無視されるという対照的な扱いを受けたことに、ファンの不満はさらに募っている。

【動画】アカデミー賞にてモーガン・フリーマンがジーン・ハックマンを追悼

 

なぜアカデミー賞はミシェル・トラクテンバーグを追悼しなかったのか?

ミシェル・トラクテンバーグの名前がリストに含まれなかった理由は明らかにされていない。

アカデミー賞の「In Memoriam」では、毎年多くの映画関係者が取り上げられる。俳優や監督だけでなく、撮影や衣装・メイク、キャスティングなど、幅広い職種の人たちが取り上げられる。

一部の意見では、「アカデミー賞は映画業界の功績を称える場であり、ミシェルのキャリアは主にテレビが中心だったため、リストに含まれなかったのではないか」という声もある。しかし実際、彼女は数々の映画にも出演しており、追悼に値するはずであるという意見が大半である。

ミシェル・トラクテンバーグは、1996年の映画『ハリエットのスパイ』で一躍有名になり、その後も人気ドラマや映画に出演してきた。

たしかに彼女の人気を確固たるものにしたのは、『バフィー 〜恋する十字架〜』(2000-2003年)、『ゴシップガール』(2008-2012年)という2つの人気ドラマシリーズではあった。

しかし、ミシェルは『インスペクター・ガジェット』(1999年)、『ユーロトリップ』(2004年)、『ブラック・クリスマス』(2006年)、『セブンティーン・アゲイン』(2009年)といった映画にも出演している。

テレビ・映画の垣根を越えて幅広く活躍し、多くのファンに愛された女優であったことは間違いない。

 

「ビバヒル」シャナン・ドハーティーも追悼されず

今回の追悼コーナーでは、ミシェル・トラクテンバーグのほかにも、トニー・トッド(『キャンディマン』)、シャナン・ドハーティー(『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』)、マーティン・マル(コメディアン・俳優)、リンダ・ラヴィン(舞台・映画女優)らが取り上げられなかったことが指摘されている。

日本でも人気だったシャナン・ドハーティーは2024年7月13日に死去が伝えられた。彼女もまた『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』、『チャームド 〜魔女3姉妹〜』などテレビドラマの印象が強いが、一方で『ヘザース/ベロニカの熱い日』などヒット映画への出演歴もある。

いったん“テレビ俳優”というレッテルを張られるとアカデミー賞からは無視されてしまうということなのだろうか?

ミシェル・トラクテンバーグやシャナン・ドハーティーのファンや遺族が不憫でならない。

tvgrooveをフォロー!