死去したチャドウィック・ボーズマン、生前激痩せした姿の写真にネットが言いたい放題だった 「体型で誹謗中傷はやめて」とファンが呼びかける

チャドウィック・ボーズマン
チャドウィック・ボーズマン

8月28日に4年間の闘病の末43歳でこの世を去った、『ブラックパンサー』などで知られる俳優のチャドウィック・ボーズマン。彼が生前に撮られた写真で激やせしているものがあり、これに対しネット上では様々なコメントが出ていたが、そのとき私たちは、彼が必死にガンと闘っていることなど知る由もなかったのだ。

チャドウィック・ボーズマンは2016年に大腸がんのステージ3と診断された。しかしそのことは限られた身内にしか明かしておらず、映画関係者やキャスト、ファンは全くこの事実を知らずに撮影やプレミアイベントなどを行っていた。家族は彼の死後、「彼は数えきれない手術と化学療法の間に撮影をしていました」と投稿している。

『ブラックパンサー』では鍛えられた肉体を披露したチャドウィック。しかし闘病中にはかなり痩せた姿が目撃されたり、写真に収められるなどした。

痩せてしまった様子

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痩せた姿を見たファンは「健康が心配」などともコメントしていたが、同時にネット上では数えきれないコメントが。中には「薬のやりすぎ」などと、心無い中傷の言葉もあった。

チャドウィックの死後、ファンは彼の外見を中傷した人に向け批判。「この2年間、チャドウィックの見た目、疲れた様子などに対していじめをした人が信じられない。彼はそのせいで写真を消してしまった。他人が何を抱えているかなんて、誰にもわからないんだよ。優しくなろう」と書かれた投稿は、15万いいねがついている。

体型や見た目で見下すのはやめよう

チャドウィックのパーソナルトレーナーだったケリー・コフィー氏はInsiderに対し「ボーズマンが痩せたことで批判を受けていたという事実は、人がネット上で見たものを判断の基準としてしまうというということ、とても表面的であるということを表しています。覚えておかなければいけないのは、目に見えるものは物事の本質からかけ離れているということ。全ての人や体に対して尊敬と思いやりを持っていく責任は、私たち全員にあります」と語った。

The Sun誌は今年4月、チャドウィックの写真をキャッチ。この記事では「昨年から痩せてきているボーズマンだが、今年に入り死ぬほど、不健康なほど痩せてきている」と報じていた。「死ぬほど」といった表現が不適切だと、チャドウィックの死後ファンが批判している。

以前より問題となり、被害者も出ているSNSやネットでの嫌がらせ、誹謗中傷問題。チャドウィックの件からも、学べることはたくさんありそうだ。

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