ファッション界最大の祭典「メットガラ(Met Gala)」の開催を目前に控えたニューヨークで、思わぬトラブルが発生した。舞台となったのは、セレブたちが集う高級ホテル「カーライル」。騒動の主役は、ハリウッドセレブを多数担当するスタイリスト、ジェシカ・ペイスターだった。
メットガラとは、ニューヨークのメトロポリタン美術館で毎年開催されるチャリティイベントで、世界中のファッション関係者やセレブが集結する一大イベントだ。奇抜で華やかなファッションが披露されるレッドカーペットは、毎年メディアを賑わせている。
高級ホテル前で思わぬトラブルに
事件が起きたのは、メットガラ当日の数時間前。ペイスターは、五輪体操選手のシモーネ・バイルズや女優クインタ・ブランソン、モデルのミランダ・カーらのスタイリングを担当するため、カーライル・ホテルに滞在していた。
ホテルの前には、セレブの出入りを一目見ようと多くのファンとメディアが集結。そんな中、警察官と揉み合うペイスターの姿がロイターのライブカメラに映し出された。映像では、スウェット姿の彼女が「私はこのホテルの宿泊者よ!」と声を荒げ、警官に制止される様子が確認できる。
【動画】警察を著名スタイリストを強制的に排除(問題のシーンは2:28頃~)
後にペイスターは、Page Sixの取材に応じて経緯を説明した。
「私はただホテルに戻ろうとしただけ。宿泊者を証明するリストバンドもつけていた。スタッフに『サービス入口から入って』と言われて従ったのに、次は『ロビーに戻って』と指示されて…混乱していたところで突然押さえつけられたの」
彼女は「乱暴に扱われ、腕を折られかけた」と語り、心身にダメージを受けたと訴えている。
警察は「正当な対応だった」と主張
これに対し、ニューヨーク市警は「ホテルの正面入口から入ろうとした女性がセキュリティにより止められ、別の入口を案内されたが、再び正面から入ろうとしたため警官が介入した」と説明。「その後、サービス入口を経由して無事にホテルに戻った」として、対応は正当であったとの立場を示している。
今回の騒動をとらえた映像は、まず『デイリーメール』が「怒り狂う宿泊客」として報道。その後、ペイスター本人であることが判明し、ファッション業界関係者の間で一気に拡散された。
「皆がこの映像を送り合っていた」と関係者は語る。まさに“ファッション警察”という言葉が現実になったかのような出来事だった。
ジェシカ・ペイスターとは?
ジェシカ・ペイスターは、ロサンゼルス出身のアメリカ人スタイリストで、1995年にスタイリストとしてのキャリアをスタートさせた。 以来、エミリー・ブラント、ミランダ・カー、エル&ダコタ・ファニング姉妹、レスリー・マン、フェリシティ・ジョーンズなど、多くの著名人のスタイリングを手がけてきた 。
彼女の作品は、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞といった主要な授賞式のレッドカーペットで高く評価されており、Harper’s BazaarやGQ Mexicoなどの著名なファッション誌でも取り上げられている 。
また、ペイスターはJustFabのチーフスタイリストとしても活動し、ファッション業界における若手デザイナーへの助言や、レッドカーペットでのスタイリングに関する率直な意見を述べることで知られている 。

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