女優シドニー・スウィーニーが、映画『クリスティ』の役作りで増やした体重を、わずか2か月足らずで約13.6キロ(30ポンド)減量した方法を、2025年11月に公開された米People誌のインタビューの中で語った。
シドニーは、ボクサーのクリスティ・マーティンを演じるために「とにかくたくさん食べて」体重と筋肉を増やしていた。しかし撮影が終わると、プロテインシェイクやトレーニングをすべてやめ、まず筋肉を落とすことから減量を始めたという。「筋肉は脂肪よりも先に落ちるから、それを最初に減らした」と語っている。
さらに、撮影中に摂取していた「クレアチンもすべてやめた」と明かした。クレアチンとは、筋力や持久力を高めるために使われるサプリメントで、体内の水分保持量を増やす作用がある。その結果、筋肉が膨らんで見える一方で、むくみや体重増加の原因にもなる。シドニーは「クレアチンは体を膨張させるから、減量には不向きだった」と説明している。
映画『クリスティ』予告編
その後は「とてもクリーンな食事」と「大量の有酸素運動」によって、元のスリムな体型に戻していった。次回作『The Housemaid』と人気ドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』シーズン3の撮影まで、わずか7週間しかなかったため、「自分にすごく厳しくした」と振り返っている。
シドニーは、「これほどまでに外見を変えるのは今回が最初で最後かもしれない」と語りつつ、「代謝が良いことに感謝している」とも述べた。「簡単だったとは言いたくないが、私はずっとアクティブな生活をしてきた。子どもの頃から活発で、体重は増えることもあるが、減らすこともできる」と自己分析している。
映画『クリスティ』の撮影中には、役作りのために見た目が大きく変わったことで、ネット上で「太っている」「地味」などと中傷されたこともあった。しかしシドニーは、タイヤをひっくり返したり、ケーブルプルアップを行うなどの激しいトレーニング映像をInstagramに投稿し、批判に対抗した。
関係者によれば、この役を通じてシドニーは「内なる強さを見つけた」とされている。過去に彼女を利用し、経済的にも搾取した人物との経験があったが、ボクサーとしての役柄が「自分自身を思い出させてくれた」と語られている。
シドニーは2024年10月、映画出演を発表した際に「リングの内外で戦った真のチャンピオンの物語を描くことに没頭している」とコメントしていた。映画は興行的には成功しなかったものの、彼女は「数字のためだけに作品を作るわけではない。影響を与えるために作るのだ」とSNSで語っている。





