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カニエ・ウェスト、ゴスペルプロジェクト「日曜礼拝」のメンバーたちから訴えられていた! 不当な扱いや給与未払いか

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人気ラッパーのカニエ・ウェストが、自身が主宰するゴスペルプロジェクト「日曜礼拝(Sunday Service)」から2つの集団訴訟を受けていることが分かった。

このたび英サン紙が報じたところによると、この訴訟は昨年夏にロサンゼルスで行われ、約800人のパフォーマーや裏方スタッフらが不当な扱いや給与未払いがあったと主張している。

原告側の1人でヘアスタイリストのレイナ・レオンさんは、550ドル(約5万8000円)の報酬を受け取るまでに4か月待たされたと訴えている。またパフォーマーのマイケル・ピアソンさんは労働時間にかかわらず一律250ドル(約2万6000円)の日当で拘束され、食事やトイレ休憩を取ることも許されなかったという。さらに立ちっぱなしか地べたに座っていることを要求されただけでなく、自宅までの交通機関が手配されていなかったため、歩いて帰ることになったそうだ。

また2019年11月に公演が行われたカニエ・ウェスト初のオペラ作品「ネブカドネザル(Nebuchadnezzar)」においても問題が起こっているようだ。この公演では、従業員に時間通りの給料が支払われなかっただけでなく、時間外労働も常習化しており、食事やトイレ休憩も許可されていなかった。これがカリフォルニア州の労働法に違反していると訴えられている。

これにともない弁護団が「Sunday Service」に関わったメンバーを調査しているが、最終的に1000人近くまで達すると見込まれている。

弁護団はサン紙の取材に対し、「すでに何百人もの人々が声を上げていますが、まだまだいると考えています。彼らは今回のひどい扱いに怒りを表しており、『最悪の経験だった』と主張しています」と答え、「現在はカニエが雇用主であること、責任は彼にあることを証明しようとしているところです。他にも名乗り出ている人がいるため、訴状はさらに大規模なものに修正されるでしょう」とした。

さらに、「カニエ自身がどこまでこのプロジェクトに介入しているのか、実は誰も知りません。もしつい最近だったとしても何が起こっているのか把握していたのだとしたら、今回の対応はひどいものだとしか言いようがありません。何かのミスであれ、事故であれ、意図的なものであれ、悪質なケースです」と付け加えた。

カニエはかつて、この「Sunday Service」に5000万ドル(約50億円超)をつぎ込んだと語っており、もし和解した場合、各訴訟につき100万ドル(約1億500万円)、争うことになれば300万ドル(約3億1500万円)にのぼる金額を支払うことになるかもしれない。

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