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「シカゴ・ファイア」に思いがけない凶報!涙、涙、涙で観た第200話 [※ネタバレあり]

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「シカゴ・ファイア」制作200話記念パーティーに、(左から)ボーデン大隊長、マット・ケイシー、ケリー・セブライドのトリオが勢揃い。このトリオが釣りに出かける逸話が面白かったので、同様の展開を期待していたが、もう二度と叶わぬ夢と化してしまった。(c)Adrian S. Burrows Sr./NBC

※「シカゴ・ファイア」シーズン10に関するネタばれがあります。

 

10月20日午後8時(太平洋時間)に第200話を迎えた「シカゴ・ファイア」シーズン10第6話で、ボーデン大隊長が管轄区域本部とシカゴ市消防局51分署を行ったり来たりする煩雑さに気をとられているうちに、予期せぬ出来事が勃発しました。消防隊中隊長マット・ケイシー(ジェシー・スペンサー)が、51分署を後にし、オレゴンに引っ越ししてしまったのです。

まさか. . .何か悪い予感
えー、嘘でしょ!
最後にどんでん返しがあるんですよね?冗談ですよね?
それは無いよ!
何で????
と、刻々飛び出す言葉の数々!ドラマの終わりに近づき、もうこれはどう足掻いても止めようが無いと観念した時点から、涙、涙、涙で、完となってしまいました。こんなに泣いたのは、マットとギャビー(モニカ・レイモンド)の結婚式以来です。でも、あれはギャビーの片想いがやっと実った!と、感極まっての嬉し涙で、別れを惜しむ涙ではありません。

2014年3月「グッドワイフ」のウィル・ガードナー(ジョシュ・チャールズ)の突然の死を目撃したショックほどではないにしても、やはり「えー、聞いてないから!」と自分の目を疑い、つい最近相思相愛を確かめたシルヴィー(カラ・クレイマー)を残して、ケイシーが「シカゴ・ファイア」から姿を消してしまうのを、呆気にとられて観ました。

くっついたり、離れたりを繰り返していたEMTのシルヴィー・ブレット(カラ・キルマー)と、上司でバツイチのマット・ケイシー(ジェシー・スペンサー)が、やっと相思相愛を確かめた!と思ったのも束の間、殉職した部下ダーデンの息子二人が成人するまで、親代わりを務めると、オレゴンに引っ越ししてしまう。(c)Adrian S. Burrows Sr./NBC

 

今年秋に始まったNBCのドラマは、一切ビデオ・オン・デマンドに上がって来ず、広報からは「シカゴ・ファイア」シーズン10のプレミア逸話が送られて来たのみで、その後梨の礫です。ストリーミング・サービスPeacockで、再放送を見てくれる視聴者を増やそうという試みかもしれませんが、未だにほとんどビデオ・オン・デマンドに頼っている私は、DVR録画を迫られています。又、コロナ禍で2020年冬のプレスツアー以来、バーチャル以外のイベントは一切開催されず、地元の評論家のみが招待される、NBCでの昼食会も一切ありません。特に、長寿番組「シカゴ・ファイア」の番宣イベントは、毎年先細りするのみで、2020年冬のプレスツアーのパーティーの席上でスペンサーに会ったのが最後でした。

25歳で登板した「ドクターハウス」(2004〜12年)のチェイス医師役と比べると、すっかり大人(?)になった「シカゴ・ファイア」のスペンサー。部下思いで、常に奉仕精神に満ち溢れる苦労人ケイシー(=理想の男性キャラ)を観られないのは、テレビ界から火が消えたよう(?)。(c)Adrian S. Burrows Sr./NBC

 

今夏のバーチャル・プレスツアーでは、新ドラマ「Ordinary Joe」と「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」のスピンオフ「Law & Order: Organized Crime」(オリヴィアのパートナーだったエリオット・ステイブラー刑事(クリストファー・メローニ)主演)の2本のパネル・インタビューが行われたのみでした。ケイシーほどの中心的キャラを失うほどの一大事は、一言前以て知らせて頂きたいのですが. . .NBCの広報に物申す!

シーズン10の全員集合写真。左からヴァイオレット・ミカミ(ハナコ・グリーンスミス)、マウチ(クリスチャン・シュトルテ)、ブレイク・ギャロ(アルベルト・ロゼンデ)、シルヴィー(キルマー)、マット(スペンサー)、ケリー・セブライド(テイラー・キニー)、クリストファー・ハーマン(デビッド・エイゲンバーグ)、ボーデン大隊長(イーモン・ウォーカー)、ジョー・クルーズ(ジョー・ミノソ)、ステラ・キッド(ミランダ・レイ・メイヨ)、ダーレン・リッター(ダニエル・キリ)。(c)Art Streiber/NBC

 

「グッドワイフ」のウィル・ガードナーの死を悼むクリエイター(キング夫妻)の声明書が翌日オンラインで話題になった事を思い出して調べて見たのですが、NBCからは何の発表もありません。仕方がないので、数本の記事を読んでわかった事は、10年にも渡り同じキャラを演じることに限界を感じたスペンサーの決断だったようで、そろそろ心機一転!が動機だったようです。もっとも、「いつ戻って来ても良いように、準備万端で待っている」とは、クリエイター始め制作陣のコメント。惜しまれての降板は、役者冥利に尽きるのかも知れません。ゲスト出演は、期待できるようですが、スペンサーが次に登板するドラマによって、いつになることやら?

因みに、私は「ER緊急救命室」(1994〜2005年)のカーター医師(ノア・ワイリー)、「フライデー・ナイト・ライツ」(2006〜11年)の国民的英雄コーチ・テイラー(カイル・チャンドラー)、「シカゴ・ファイア」(2012〜21年)のケイシーを、信頼・尊敬できる理想の男性=人格者キャラとして崇めて来ました。こんな立派な男はどこにいるんだ?と探して来たとも言えますが、残念ながら誰も絵に描いた餅、たかがテレビキャラ、されどテレビキャラです。でも、1994年から2021年まで、ほとんど途切れたことがないので、来年辺り理想の男性キャラが登場するのかも知れませんね。

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