歌手のアーロン・カーターは、34歳で亡くなるわずか1カ月前に、彼自身をフィクションで描いた「Group」と題する新しいパイロット版の撮影を終えていた。
アーロンの悲劇的な死を受け「Group」の脚本と監督のブライアン・ファーマーは、現在ポストプロダクション中である、アーロンの最後のプロジェクトについて声明を発表した。
「アーロンはこの番組と、彼が非常に情熱を注いでいたテーマであるメンタルヘルスへの関心を高めることにとても興奮していました」とファーマーは声明で書いている。「彼は、この番組の一部になることで、何か前向きに取り組めるものを得たと言っていました。私はそのことを永遠に大切にします」と続けた。
このパイロット版には、『フリークス学園』のサム・レヴィーンのほか『グッドフェローズ』のマイク・スターなども出演している。
アーロンは現地時間11月5日、自宅のバスタブで亡くなっているところを発見された。第一発見者は家政婦だった。警察関係者がTMZに語ったところによると、彼のバスルームには処方薬と圧縮空気の缶があったそうだ。
ロサンゼルス郡検視局は、毒物検査の結果を待って死因を明らかにするとしている。
アーロンは2000年代初頭に大ヒットした子役スターだったが、大人になってからは薬物依存症などを明かしていた。兄のニックは大人気ボーイズグループ「バックストリート・ボーイズ」のメンバーだ。
アーロンには破局と復縁を繰り返している婚約者のメラニーがおり、11カ月の息子プリンスを共有していた。メラニーは「婚約者であるアーロンが亡くなったことで、私の心は完全に打ちのめされています。彼が苦しんでいることは知っていたし、彼を助けるためにあらゆることを試みたわ」とコメントしている。
