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トルコ・シリア地震でへその緒がつながったままの新生児が発見される 母親ががれきの下で出産か・・ 奇跡の救出劇が話題に[動画]

奇跡的に救出された赤ちゃん 米NPRより NEWS
奇跡的に救出された赤ちゃん 米NPRより

現地時間6日に起きたトルコ・シリア地震で、がれきの中から生きている新生児が発見された。米NPRが伝えている。

米NPRによれば、シリア北西部にある町ジンデリスにて、住民が崩壊した建物を掘っていたところ、泣いている乳児を発見。親戚や医師らが7日(現地時間)に述べたところによると、乳児の母親はがれきの下に埋もれた状態で赤ちゃんを出産したという。

乳児は母親であるアフラア・アブ・ハディヤさんと「へその緒」がつながった状態で発見されたが、残念ながらアフラアさんはそのときすでに死亡していたそうだ。親族のラマダン・スレイマンさんはAP通信に対し、ジンデリスで6日に発生した建物の崩壊から生き残ったのはこの赤ちゃんだけだったと語っている。

地震が発生した際、アフラア・アブ・ハディヤさんと彼女の夫、そして4人の子供たちは急いで建物から逃げようと試みたものの、アパートが崩壊。彼らの死体はその後、建物の入り口近くで発見されたとのことだ。

地震発生から10時間以上経った6日の午後に発見された赤ちゃんは、救助隊によって助けられた後、近所の女性がへその緒を切り、彼女や他の人々によって近隣の町アフリンにある小児病院に送られた。

また、この救出後の映像はSNSにもアップされており、動画には、生まれたばかりの新生児を抱えて走る男性と、その男性に急いで毛布を投げる男性が映っており、非常に緊迫した様子が収められている。

赤ちゃんの治療にあたった医師ハニ・マールーフ氏によれば、赤ちゃんの体温は35度にまで下がり、背中には大きなアザがあったものの、現在は安定した状態だという。

また、マールーフ医師は亡くなった母親は意識がある中で赤ちゃんを出産したのち、死亡したのだろうと述べている。マールーフ医師はさらに、赤ちゃんの体温から推測するに発見される数時間前に生まれたと回答。もし、地震の直前に生まれていたら、この寒さの中何時間も生きてはいられなかっただろうとも話している。

トルコ南部でマグニチュード7.8の地震が発生したのは6日未明のこと。その後、何度も余震が続き、トルコ南部からシリア北部にかけて壊滅的な被害を及ぼしている。なお、この地震による死者は9,000人以上とも報じられている。

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