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【初来日インタビュー】ノルウェーの新星歌手シグリッドは意外と日本通!? TikTokで見た藤井風のあるパフォーマンス動画に衝撃! 『となりのトトロ』に影響されて作った楽曲があることも告白

ルダハートをするシグリッド (c)tvgroove INTERVIEWS
ルダハートをするシグリッド (c)tvgroove

透明感あふれる真っすぐな歌声と探求心に満ちたサウンドで世界を魅了するノルウェー出身の新星歌手シグリッドをあなたはご存じだろうか。

フィヨルドに囲まれたノルウェーの小さな港町オーレスンで生まれ育ったシグリッドは、2016年に発表したシングル「Don’t Kill My Vibe」がきっかけでアイランド・レコードと契約。同曲は、本国はもちろん、諸外国でもヒットし、数多くの映画やテレビドラマで使用されるほどの人気曲となった。

【動画】シグリッド「Don’t Kill My Vibe」

【ノルウェー】から【世界】を舞台に活躍することになったシグリッドの快進撃は続き、2019年にはForbes誌が選ぶ世界で活躍する30歳以下の著名人「30 Under 30」の欧州版にて見事ミュージシャン部門に選出。また欧州の音楽アワードで度々受賞するなど、“ノルウェー発のポップ・センセーション”という名に恥じない活躍を見せている。

tvgrooveは、本国ノルウェーで初登場1位&全英チャート初登場2位を獲得した最新作「How To Let Go」に1stアルバム「Sucker Punch」からのヒット曲を追加収録した日本デビュー・アルバム「ハウ・トゥ・レット・ゴー」を携え初来日したシグリッドにインタビューを実施。初来日の感想から、歌手を志したきっかけ、はたまた夢中になっているアジアのエンターテインメントについてなど、余すことなく語ってもらった。


予想を遥かに上回って日本が大好きになった

――今回が初めての来日ですね。元々「日本」に対してどのようなイメージを持っていましたか?

日本に来るのが子供の頃からの夢だったの。いつか日本でライブをしたいと思っていた。ここに来る前は、日本は“時間通りに進む”っていうイメージがあった。あとは観光客っぽく聞こえるかもしれないけれど、すばらしいグッズやガジェットがたくさんあって、みんながとてもクールで親切だとも思っていたわ。

(c)tvgroove

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日本をとても気にいるって思っていたのだけれど、実際に来てみたら、その予想を遥かに上回って、大好きになった。いまのところ最高の時間を過ごしている。すばらしいわ。歓迎されていると感じる。ファンのみんなもすばらしいし。ファッションもクールよね。

★渋谷を歩いてまわるシグリッド↓↓↓

@thisissigrid 😌 #sigrid #tokyo ♬ Welcome To My Island – Caroline Polachek

歌舞伎町を訪れたシグリッド @thisissigrid / Instagram

歌舞伎町を訪れたシグリッド @thisissigrid / Instagram

日本観光中、イギリスのテレビ番組にまさかの出演!?

――日本で購入したものはありますか?

まだ行けていなかったから、明日ちょっとした旅行を計画しているの。(日本に来てから)レストランにはたくさん行っているのだけれど、思いがけずテレビ出演することになったの!レビューやgoogleマップで好評だった、とても有名なから揚げ屋さんに行ったら、そこで「Channel 5(イギリスのテレビ局)」が番組撮影をしていて。多分たくさんの観光客がいて楽しそうだと思ったのか、私たちを撮影し始めたの。

(c)tvgroove

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そんなこともあって、ライブもあって、ただ歩き回っているだけだから、明日はちょっとショッピングができるといいな。「メガドン」にも興奮しているの。(スタッフのいる方を確認しながら)「…メガドン?」そう!「MEGAドンキ」よ!TikTokでも色々見たことがあるの。花の形をした石鹸がでてくるソープディスペンサーとかね。売っているかはわからないけれど、似たようなものが「MEGAドンキ」にあると良いな。

子供の頃の夢は弁護士か先生

――いつから歌手という夢を抱きはじめたのでしょうか?

子供の頃は、弁護士か先生、いずれかになりたかったの。ポップアーティストになりたいという小さな夢もあったけれど、手の届かないものだと思っていた。私はノルウェーの小さな町の出身だったから、それが自然なキャリアだとは思えなかったの。

だけど、16歳のときに初めて書いた曲が全国(ノルウェー)のラジオで取り上げられたの!そこから音楽のキャリアが始まった。ノルウェー国内での活動だったけれど、それはそれで良かったわ。16歳から19歳まではノルウェーでそういう音楽活動を続けて、その後「Don’t Kill My Vibe」をリリースしたら、他の国でも注目され始めた。そこからミュージシャンとしての夢が確固たるものになって、大きくなっていった。いまでは音楽以外のことをやるなんて考えられない。

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私は自分の仕事が大好きなの。とても幸せ。私の原動力は音楽への愛、そして音楽が私のすべてであるということだと思う。目が覚めてまず先にすることは音楽を流すことだし、寝る前にする最後のことは音楽を聴くことなの。

ピアノの前にいることも、ツアーをすることも、観客の前でライブパフォーマンスをすることも大好き。自分で言うのもあれだけど、この仕事に向いているという自信を持っていて、それも原動力のひとつだと思う。自分が長けていることをやれるのは気持ちが良いもの。

「How To Let Go」では自分の不安について探求した

――5月10日に発売されたばかりの日本デビュー・アルバム「ハウ・トゥ・レット・ゴー」はどのような内容になっていますか?

オリジナル版「How To Let Go」(2ndアルバム)は昨年リリースされたのだけど、さっきも言ったように、私は音楽業界に有用なものをたくさん提供できると感じているの。私は自分の能力にある意味で自信を持っていて、自分のプレイリストに入れたいような曲を書いていると思う。キャッチーで歌詞に深い意味のある曲が好きなの。

(c)tvgroove

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だけど、「How To Let Go」では自分の不安についてより多くの探求をしたわ。私って矛盾しているところがあって、ある日は自信満々なのに、翌日には自分の能力を疑問視することもあるの。

これはアーティストにとってよくあることだと思っているのだけれど、私はそれをもっと探求しようとしているの。「How To Let Go」では自分が抱く疑念や恐れについて、「自分はこれで十分なのか?」「正しいことをしているのか?」って自分に問いかけている。どれもこれも誰もが抱く疑問だと思う。

(c)tvgroove

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特に20代は自問自答する時期だし、色々悩む時期でもある。このアルバムをとても誇りに思っているし、大好きなの。これをツアーで披露し、日本にも持ってくることができて光栄だわ。

そして私たちは「How To Let Go」の日本バージョンも作った。新たなマーケットだし自分を紹介したかったから、特別なものを作りたかった。マネージャーのエレナと私で「WhatsApp(通信アプリ)」を使って曲の選定についてやりとりをしたの。

日本デビュー・アルバム「ハウ・トゥ・レット・ゴー」

日本デビュー・アルバム「ハウ・トゥ・レット・ゴー」

最終的には、ライブのセットリストに強くインスパイアされたトラックリストになった。基本的にはライブのセットリストとすごく似ている。もう何年も、1stアルバム「Sucker Punch」と「How To Let Go」を組み合わせたツアーをしているしね。

藤井風のパフォーマンス動画に衝撃

――普段、アジアの音楽・作品は聞いたり見たりしますか?

Spotifyを見ても良い(笑)?(スマホを持ちながら)初めてアジアに行ったの。ただ空港に立ち寄ったのではなくて、実際に現地をまわったの。3月にインドネシアのバリ島に行ったんだけど、それを受けてインドネシアの音楽を聴き始めた。だけど待って。彼がどこ出身なのかはわからないのよね。

フジイ?…多分フジイカゼ(藤井風)ね。(「死ぬのがいいわ」のメロディを口ずさみはじめる)え!彼、日本出身なの?私、大ファンなの。「死ぬのがいいわ」っていう曲を聴いて知ったのよ。私のTikTokに出てきたのがきっかけね。

【動画】藤井風「死ぬのがいいわ」Live at 日本武道館(2020)

だから私はTikTokが好きなの。スクロールしていると曲が流れてくるからね。(「死ぬのがいいわ」の)ライブバージョンを聴いたことがあるのだけど、彼がピアノを弾いて、バックにはバンドがいた。多分、テレビのパフォーマンスだったんじゃないかな。それがライブミュージックの美しさでもあるのよね。

録音バージョンも好きだけれど、私がその曲に恋をしたのは、ライブパフォーマンスを聴いたから。彼の声がとてもクリアに聴こえたの。ピアノ演奏はすばらしかった。もちろん曲もすばらしかったわ。

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それから日本のジャズ音楽もいくつか聞くの。fox capture planが、日本出身なのかどうかはわからないわ。(グーグル検索をして)ああ、彼ら日本出身みたいね。(「疾走する閃光」を流しながら)とてもクールよ。クールなタイプの音楽なの。

【動画】fox capture plan「疾走する閃光」

それから韓国ドラマも見るわ。夢中なの。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」っていうタイトルよ。私はネットフリックスの大ファンなの。

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あと実は言いたいことがあって。私の1stアルバム「Sucker Punch」に入っている「Business Dinners」はスタジオジブリにとてもインスピレーションを受けた曲なの。大ファンなの。ロンドンで「となりのトトロ」の舞台も見たのよ。ちょっとしか知らないから、もっともっと知りたいな。

【音源】シグリッド「Business Dinners」

――最後にTVグルーヴの読者にメッセージをお願いします。

(日本語で)わたしはシグリッドです!ここにいられてとってもエキサイティングしているわ!私にインタビューしてくれてありがとう!近いうちにまた会えると良いな。

飾らない姿、受け答えが印象的だったシグリッド (c)tvgroove

飾らない姿、受け答えが印象的だったシグリッド (c)tvgroove

商品情報

シグリッド「ハウ・トゥ・レット・ゴー(ジャパン・エディション)」

2023年5月10日発売/歌詞対訳解説付き/UICI-1161
価格:2,750円(税込)

★購入・DLはこちら:https://umj.lnk.to/sigrid_htlgjp

【動画】Sigrid「Mirror」和訳MV

【動画】Sigrid「Bad Life(with Bring Me The Horizon)」和訳MV

【アーティスト情報】

・海外公式HP:https://www.thisissigrid.com
・日本公式HP:https://www.universal-music.co.jp/sigrid
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