ノルウェーで新たな法律が制定された。インスタグラムにて、インフルエンサーが広告目的の投稿を行う際、写真の加工を行なっていることを明言していなければ、罰金もしくは懲役刑になるというものだ。
この法律はインスタグラムだけでなく、フェイスブックkやTikTok、ツイッターやスナップチャットにも適用されるという。
ノルウェーでは今後、インフルエンサーが広告主から報酬を支払われた上で行う投稿に加工がなされている場合、投稿の中で明確にしておく必要がある。これはノルウェーのマーケティング法が改定されたことに伴うものだ。
なお人物の体型、サイズ、肌を加工したPR投稿にはノルウェーの児童家族省がデザインしたラベルを付けることが求められる。唇を大きくしたり、筋肉をつけたり、体の一部をスリムにしたりするといった加工がこれに該当する。
ノルウェーの王ハーラル5世は今後、いつからこの法律を有効にするか決定する予定だ。この法律を破った者には罰金もしくは懲役刑が課せられることとなる。
今回法律が制定された裏には、ソーシャルメディアがメンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性があるとして非難を受けている現状がある。
なお2017年、イギリスの王立公衆衛生協会は、インスタグラムが若者のメンタルヘルスに最も悪い影響を与えるSNSであると発表していた。
インスタグラムはこれに対応するための策として、最近投稿に対する「いいね」の数を非表示にする機能を搭載した。またARフィルターを使用して投稿された内容にはラベルが表示されるようになっている。さらに、整形手術の流れを直接的にアピールするような内容の投稿を禁止するなどの対応を行っている。
