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『REBEL MOON』ザック・スナイダー監督、“ディレクターズ・カット”はほぼ「別の映画」になると宣言! 「Netflixが僕に好き放題やらせてくれた」

本編配信前からディレクターズ・カットの話が! FILMS/TV SERIES
本編配信前からディレクターズ・カットの話が!

ザック・スナイダー監督が、『REBEL MOON』の「ディレクターズ・カット版」はほぼ「別の映画」になると発言した。

非常に長いプロセスを経て『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(※)』が公開された際の興奮も影響してか、人々は今、“ザック・スナイダーが彼の映画のディレクターズ・カットを作ること”に夢中になっている。そのため、まだスナイダー監督の新作『REBEL MOON - パート 1:炎の子』がNetflix(ネットフリックス)で配信になる前から、すでに彼の“R指定(年齢制限)のディレクターズ・カット”については広く議論が行われてきた。

※『ジャスティス・リーグ(2017年・121分)』から4年、2021年に発表されたザック・スナイダーカットは240分になった上に大きなアレンジが全面的に加えられ、DC映画ファンを大興奮させた。

【動画】2021年に日本も沸かせた『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』

しかし、ザック・スナイダー本人によれば、彼による“R指定(年齢制限)バージョン”の『REBEL MOON』は、もはや通常版とはまったく別の映画になるというのだ。

AP誌でのインタビューでスナイダーは、人々がディレクターズ・カット版『REBEL MOON』に何を期待できるのかを仄めかした。彼は「それは『エクステンデッド(拡張)・カット』ではないんだ」「それはもはや別の映画だよ。この映画とそれ(R指定版)が存在する世界はまるで別世界なんだ」と、あくまでディレクターズ・カットは通常版と“別物”になるだろうと説明している。

別物になった理由については「通常バージョンを完成させる前にその映画のディレクターズ・カット版も撮影するというのは非常に哲学的なことだから」と説明するスナイダー。バージョン間に大きな違いが生まれた理由は、スナイダーが今作を制作していたときのスタンスに由来するようだ。

スナイダーは「僕の(過去の)ディレクターズ・カットはすべて、『劇場版を前提に、僕が求められたもの』に対する答えとして存在してきたよね。でも『REBEL MOON』ではそういった要求が行われたわけではない」と、これまでは通常版の“補足”“アンサー”のように作ってきたディレクターズ・カットと今回とは根本から異なることを解説。

【動画】『REBEL MOON - パート1:炎の子』予告編

我々は今作(の通常版)がPG-13の作品になることをわかっていた。心の中ではいつも『R指定になってほしい』なんて願ってたけど、この種の映画の規模とコストをわかっていれば、『まあ、100%の責任を持ってそんな要求はできないな』とも思うね」と、通常版については視聴者を広く見たPG-13バージョンとして撮影することを受け入れていたスナイダー。

その上で彼は、「それはNetflixのアイデアで、彼らは『ここで好きなようにしてくださいって言ったら(監督は)どうしますか?PG-13バージョンをやったら(他のカットで)めちゃくちゃやってください。我々はそれには口出ししないので』みたいに投げかけてきたんだよ。そんなの初めての体験だった。それをハッキリ言われた時、(2つのバージョンの間に)次元の亀裂が生まれ、完全な別物になったんだ」と、Netflixの製作陣がディレクターズ・カットについては自由に撮らせてくれたことを明かす。

彼は“ディレクターズ・カット版ではすべてをワイルドに演出できる”とわかった状態で撮影に臨んだため、視聴者にとって完全に別の体験になると確信しながら作品を作り上げることができたのだ。

二度美味しい作品になりそうな『REBEL MOON - パート 1:炎の子』は10月22日(金)よりNetflixで配信。

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