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元ワン・ダイレクションのゼイン、人種差別によりイジメを受けた過去を明かす 「これがぼくなんだってことを知ってほしい」

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ゼイン

全世界に旋風を巻き起こしたイギリスの大人気ボーイズグループ ワン・ダイレクション(1D)。2015年にメンバーの1人ゼインが脱退を発表した際には、ファンの間にも衝撃が走った。そんなゼインが幼少期の体験と現在の問題について語っている。

ES(Evening Standard)マガジンの取材に答えたゼインは、パキスタン人の父とアイルランド人の母とのハーフとして生まれたことや、1Dのメンバーとして波乱に満ちた人生を過ごしてきたことを赤裸々に明かした。

幼少の頃についてゼインは、人種によっていじめを受ける場面が少なくなかったとした上で、「ぼくは父のことは父として、母のことは母として見ていた。そこに肌の色や地域、人種なんて関係なかった」と語り、「父や母はいつもぼくに、『仕方のないことなんだ。いろいろな考え方の人がいる。差別的に考える人もいるだろう。でも君はそうではない。1人ひとりを尊重しなさい。そうすれば、君もほかの人から尊重されるから』と語ってくれていた」と付け加えた。

さらに、喧嘩の原因の9割が人種差別によるものだったとも語っている。

ゼインは、「これまで、自分の人種がどうこうとか考えたことはない。でも、これがぼくなんだって、ほかの人達には知っておいて欲しい。そこから何を学ぶのかはその人次第だし、どのような考え方であっても理解はするつもりだ。ただ、無関心でいいるつもりはない。現状には危機感をおぼえている」とコメントしている。

また過去にはSNS上でイスラム圏の人々への人種差別がひどくなった時期があり、このことがゼインの脱退に繋がったのではないかと、ファンの間では憶測が広がっていた。

2016年にシングル「ピロートーク」でソロデビューしたゼインは、初登場1位を記録するなど、現在もシンガーとして活躍の場を広げている。

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