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女子体操のシモーネ・バイルズ、東京オリンピックを振り返る「とにかく最悪だった」 さらにメンタルヘルスについても語る

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シモーネ・バイルズ

体操選手のシモーネ・バイルズが、今月8日に閉幕したオリンピック東京大会を振り返るとともに、現在のメンタルの状態についても語っている。

オリンピック後、初めてメディアの前に登場したシモーネ・バイルズは、テキサス州ヒューストンの自宅にて母親のネリー・バイルズとともに E! Newsの独占インタビューに答えた。

なおシモーネといえば、米国体操女子代表として金メダルの期待を背負ってのぞんだオリンピックにて、メンタルヘルスを優先することを理由に、団体から個人最終種目の平均台に出場するまで全ての種目を棄権していた。

インタビューの中で「私は間違いなくチームのことを一番に考えていたし、だからこそ棄権することを決断したの」と語ったシモーネは、「チームのためにも、メダルの可能性を失うようなことはしたくなかった。他のチームメイトたちはみんな、このためにがんばってきたし力を出し切っていた。そして、結果も残したのよ」と当時を振り返った。

シモーネによると、彼女はメンタルヘルスの問題を東京に到着する前から抱えていたという。さらに時間の経過とともに積み重なった「ストレス要因」によって、体と心が大会にのぞめる状態ではなくなったと明かした。そんな苦しみと闘いつづけた今大会にて、シモーネは個人種目別平均台で銅メダル、団体では銀メダルを獲得するという結果を残している。

「自分の身にこのようなことが起こるまで、まさか自分が経験することになるとは思ってもいなかったわ」と語ったシモーネは、「とにかく最悪だった。5年間必死にトレーニングしたのに、思うようにいかないんだもの。でも、多くの人々やアスリートたちに対して、メンタルヘルスの重要性を訴え、『やめておく』って言う勇気を与えられたと思ってる。私はあの大会では戦えないことをわかっていた。傷つくこともわかっていたの」と続けた。

またシモーネは母に対し、数名の有名人ファンから励ましの声を受けたことで大会中もポジティブでいられたと伝えた。

シモーネは「コーチとたくさん話をしたわ」と語り、「アメリカチームのスポーツ心理学士とも話をした。それに、ジャスティン・ビーバーやデミ・ロバートもメッセージを送ってくれたの」と多くの人々の支えがあったことを明かしていた。

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