新型コロナウイルスで、映画業界は大打撃! かき入れ時の夏場の公開もこのままでは厳しいが、その打開策も…?

「ワンダーウーマン1984」
「ワンダーウーマン1984」

ディズニーやワーナー・ブラザーズ、ユニバーサルなど、多くの映画製作会社が今夏の新作公開を延期する中、ソニーピクチャーズも同様に今夏に予定していた映画『モービウス』や『ゴーストバスターズ/アフターライフ』などを秋以降の公開に延期すると発表した。新型コロナウイルスの影響は長期化すると考えられており、多くの映画館も休業を余儀なくされている状況だ。variety.comが伝えている。

この状況に映画評論家のジェフ・ボック氏は、「ソニーピクチャーズが公開延期を発表した今、今年の夏はすべての新作映画の公開が絶望的になったと言えるだろう。奇跡的に6月にワクチンが開発されれば…いや、そんなことはありえないだろう」とコメント。

過去の例から見ても、夏の新作映画シーズンは業界にとって1年で1番のかき入れ時だ。年間の利益のうち、5月~8月分が約40%を占めている。

新型コロナウイルスによる死者は5万人を超え、現在は人々の健康こそが最大の優先事項といえるが、映画公開の延期は今後、多くのエンタメ業界に経済的な打撃を与えることになるだろう。

Varietyによると、今夏の新作映画はディズニーの『ブラック・ウィドウ』やユニバーサルの『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』、ワーナー・ブラザースの『ワンダーウーマン1984』などの注目作品が目白押しだったとのこと。しかしその全ての作品が、公開の延期を決定した。

延期決定だけでなく、公開日がまだ決まっていない映画も多くある。ワーナー・ブラザーズの『イン・ザ・ハイツ』やディズニーの『ムーラン』、パラマウントの『クワイエット・プレイス part2』などだ。

ユニバーサルの国内配給責任者ジム・オア氏は、「1本の映画には膨大な数の人間が関わっている。公開日程を決めて終わり、というものではないんだよ。制作の遅れや、経済的な問題も発生する。先を見通すのは難しいことだが、やるしかない」と語っている。

また、生活が元に戻ったところで、映画業界がすぐにV字回復するとは考えにくいそうだ。映画評論家のエリック・ハンドラー氏は、「満席になるのは最初だけで、その後は徐々に回復することになるだろうね。元の生活に戻るためには公的な支援も必要だが、どうなるかわからない」と語っている。

映画を公開するには、様々なプロセスが必要になる。ウイルスが沈静化したとされる中国では先月、一時的に映画館をオープンさせたが、その後方針を一変し、予告なく閉館した。オープン期間中、映画館を訪れる客は少なかったという。アメリカ国内においても、ウイルスの影響が少ない地域であれば映画館のオープンも可能だとされているが、これは多くの人々が楽しみにしている映画が限られた場所でしか見られないことを意味している。

全米劇場所有者協会のCCO、パトリック・コーコラン氏は、「国内の映画館の再開時期は、地域によって異なってくるだろう。しかしメジャーな映画の公開は、全ての映画館が再開するまで待たなければいけない」と語り、「感染のピークはいつなのか、安心して生活できるまでどれくらいかかるのか、いつになれば映画館を再開できるのか、まだまだわからないことばかりだ」と付け加えた。

たとえ、夏の終わり頃にアメリカ国内の映画館が再開することになったとしても、今度はその他の国々の状況を考慮しなければならない。

さらに映画業界では、収益を得るために新作映画を配信することも検討しているようだ。すでに実験的にいくつか実施されており、最も反響が大きかったのがユニバーサル社の『Trolls World Tour』を映画公開日と同じ日に配信するというものだ。しかし、多くの映画関係者が、これが一般的になってはならないと警鐘を鳴らす。映画製作から公開までにかかるは費用は膨大で、配信による収入だけでは全く利益にならないためだ。

しかし、低予算で製作された映画にとって、配信は大変有効な手段だったようだ。Creatv Mediaの創設者ピーター・チャティ氏は、「シネコンが再開するまで、どれくらいかかるかわからない。これまで配信をためらっていた業界人にとって、今回の出来事は新たなきっかけになるのではないか」と語った。

製作会社は、映画館の再開をただじっと待っているだけではない。多くのビジネスが在宅ワークに切り替えているように、映画製作においてもう在宅でできる仕事は多くある。

そのため、パラマウントの国内配給責任者クリス・アロンソン氏は、「映画界にとって、ある意味変革の時期なのかもしれない」と語っている。一方、映画館の休業は業界に大きな打撃を与えており、関係者にとってはドナルド・トランプ大統領の経済政策が望みのなっている。

映画館事業者は新型コロナウイルスが終息し、再び人が戻ることを祈るばかりだ。

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