ヘンリー王子が、人々にとって重要なこととして、「やりたくない仕事は辞めてしまい、よろこびのある仕事にかえた方が、メンタルヘルスによい」といった趣旨の発言をし、物議をかもしている。
先日、「Fast Company」誌のインタビューに応じたヘンリー王子は、新型コロナウイルスの感染拡大にともない離職者が増えている現状について、「悪いことばかりではない」と語った。
現在、メンタルヘルス関連のサービスを提供するスタートアップ企業「BetterUp」で最高インパクト責任者を務めているヘンリー王子は、インタビューの中で「実際、自己認識することは、変化が必要だとするサインだよ」と語ると、「世界中では多くの人々が、よろこびにつながらない仕事をしなければならない状態だった。でも今、人々が優先するのはメンタルヘルスと幸福なんだ。これはむしろ、歓迎されるべきことだ」と付け加えた。
ヘンリー王子によると、パンデミックによって離職者が増えたことにより、必要とされていた文化的変化につながったという。
「表面だけでみると、ここ数ヶ月で問題が湧き出してきたように思われるかもしれない。でも現実、こういった課題や悩みはずっと前から存在していたんだ。メンタルヘルスへの関心の高まりは、まだ始まったばかりだ」と語ったヘンリー王子は、「この取り組みは人々の注目が集まっている今、とても重要なものなんだ。このミッションの大きなポイントは、認知度を高め、会話につなげていくことなんだよ」と続けた。
ヘンリー王子による、「仕事よりもメンタルヘルスを大切にすべき」という発言には、ネットの反響も大きかったようだ。
「メンタルに支障をきたすくらいなら、仕事をやめたほうがマシだ」と賛同する声もあれば、「お金があるからできることだよね」と批判する声も上がっている。
