アンジェリーナ・ジョリーがかつてブラッド・ピットに送ったメールが、TikTokの拡散をきっかけに再浮上している。
このメールはアンジェリーナがブラッドに送ったもので、その内容はアンジェリーナの裁判資料の中で公文書として公開されていた。
メールの内容は、アンジェリーナが自分たちのワイナリーの事業から身を引きたいと考えていることを扱ったものだった。
アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットは、交際中であった2008年に、フランス・プロヴァンスにある土地を共同購入し、2012年から「シャトー・ミラヴァル」としてワイン製造を始めた。2人が離婚した後は、その株式を半分に分割。手放す際には必ず相手の合意を得ること、としていた。しかしアンジェリーナがブラッドの合意なく自身の権利を酒造大手ストーリ社に売却したとして、ブラッドが裁判を起こしていた。
公開されたメールが送信されたのは2021年1月で、アンジェリーナは2022年に株式を売却することになった。
アンジェリーナは2021年1月のメールの冒頭で、「感情的にならないように、これを文章にする」と言い、ブラッドも一部オーナーであるシャトー・ミラバル・ワイナリーの株式を売却することを決めたと述べている。
「私たちが双子（ノックスとヴィヴィアン）を家に連れてきた場所であり、母の思い出のプレートの上で私たちが結婚した場所です」「そして、私はここで年を取ると思っていました。今でも涙なしには書けません。10年前の思い出を大切にしたいと思います」とアンジェリーナはつづっている。
「しかし、それは私たち家族の終わりの始まりを示す場所でもあり、アルコールを中心としたビジネスでもあります」と、ブラッドとアルコールの関係を指す話に持っていき、「私は、アルコールが私たちをつなぎとめ、私たちが光と平和を見出すものになることを望んでいたのです。あなたが本当に私を追い出したいと思っていたことが今わかりましたし、このメールを受け取ってよろこんでくれる可能性が高いです」とつづった。
さらにアンジェリーナは、「思いやりのない行動や、私が認めないようなお金の使い方、私が相談されないような決断をたくさん見てきました」「事業を共有したり、子どもたちにとってより健全なものに根本的に変えていこうという気がないような決断に傷ついています」とも述べている。
「最近、お酒を売るために公開された画像には震撼させられました。無責任で、子どもたちに見せたいようなものではありません。それは私に苦痛な時間を思い出させました」「アルコール依存症の行動が私たち家族を深く傷つけたのに、アルコールに基づくビジネスに公的にも私的にも関わることはできません」
アンジェリーナは「2つの方法しか考えられない」と付け加え、1つは彼らが「会社を売却し、私たちの人生におけるこの辛く苦しい章から離れることを模索すること」であるとしている。
「もう1つは、あなたや（ワイン作りを担当した）ペリン家、またはあなたの仲間によって、私の財産と事業のシェアを完全に買い取られることです。いずれにせよ、私たち家族が一緒にいる場所、私たちがポジティブな付き合いをしている場所を癒（いや）し、集中するためには、前に進む必要があると信じています。そして、それを迅速に行うことです」
さらに、「このような事態に至ったことに、どれほど動揺しているか、言葉では言い表せないほどです。ビジネスとお酒の関係に対するあなたの夢は、あなた自身のものであり、あなたはそれを痛切に感じています。私は、あなたがビジネスを成功させることを祈るとともに、子供たちが大きくなったとき、ミラヴァルに対して違った感情を抱き、あなたを訪ねてくれることを心から願っています。しかし、私にとってのミラヴァルは（2016年）9月に死に、それ以来、私が見てきたすべてが、悲しいことにそれを裏付けています」とつづると、アンジェリーナは最後に、「2週間以内に返事が来ることを望んでいる」と付け加えメールを締めくくった。
2022年、アンジェリーナはシャトー・ミラバル・ワイナリーの株式をロシアのオリガルヒであるユーリ・シェフラーに売却した。これにより、ブラッドは彼女を訴えた。ブラッドは、アンジェリーナが“赤の他人”に半分を売却したことで、自分たちのワイン会社の評判を傷つけたと非難した。
