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レオナルド・ディカプリオ&クエンティン・タランティーノが来日! 新作の舞台裏、自身にとっての奇跡を語る

クエンティン・タランティーノ&レオナルド・ディカプリオ(右)/Yutaka Kishi / (c)tvgroove EVENTS
クエンティン・タランティーノ&レオナルド・ディカプリオ(右)/Yutaka Kishi / (c)tvgroove

ハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオ、映画監督のクエンティン・タランティーノ、プロデューサーのシャノン・マッキントッシュが26日、都内で開催された映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』来日記者会見に登壇し、映画の舞台裏や自身の人生における奇跡などを語った。

タランティーノ監督にとって長編9作目となる本作の舞台は、1969年のハリウッド。落ちぶれた俳優のリック・ダルトン(レオナルド)と、リックのスタントマンであるクリフ・ブース(ブラッド・ピット)の生きざまを描く。実在した女優シャロン・テート役で、マーゴット・ロビーが共演していることも話題の作品だ。

史実に架空の人物(リックとクリス)を交えるアイディアが生まれた背景を聞かれたタランティーノ監督は「興味深いのは、本作が描いている時代に、カウンター・カルチャーの変化が見られたことです。街もそうですし、業界自体もそうですね。その時期を、シャロン・テートの事件に至るまでの時間軸にすれば、歴史的な部分を掘り下げることができて、面白いのではないかと思ったんです」と回想。

『ジャンゴ 繋がれざる者』以来のタランティーノ監督作品への出演となったレオナルドは「(リックは)色々な意味で、俳優として時代についていこうとするんです」と言い「世界が変わっている中で、二人の友情、そして表裏一体の二人がどうやって2日間の間に変わっていくのかということを描いていますが、とてもよかったのは、タランティーノ監督から二人のバックグラウンドを聞かされていたことですね」と、役作りの上でタランティーノ監督に助けられたことを振り返った。

その後、物語にちなんで、自身の人生における奇跡を聞かれたタランティーノ監督は「この業界で映画のキャリアを持てていること自体が、奇跡なんじゃないかと思っています。9本も映画を作ることができましたし、日本に来ても皆さんが私のことを誰だか知っていらっしゃいますからね。96年にはビデオストアで働いていた自分のことを考えると、本当に奇跡だと感じますよ」とニッコリ。

また「沢山の素晴らしい機会を与えてもらい、仕事だから映画を作っているのではなく、一人のアーティストとして映画を作ることができているのは本当に幸運です。そのことは絶対に忘れないでいようと思います」と続けた。

同じ質問を受けたレオナルドは「私はハリウッドの街で生まれました。この業界をよく知っているので、俳優であることが、どれだけ大変なことなのかが分かります。世界中の人々が夢を抱いてハリウッドという夢の国に来ますが、なかなか夢を叶えることができないのが現実だと思います」としたうえで「私は幸運にも、子どもの頃からハリウッドにいたので、学校が終わるとオーディションを受けに行くという生活ができたんです」とコメント。

そして「今の状況、仕事がある俳優であること、そして自分に決定権や選択肢があること、それ自体が俳優としては奇跡だと思います。そのことに日々感謝していますし、一緒に仕事をする仲間についても、一緒に仕事ができること、彼らに仕事があることが、奇跡だと思います。なぜなら99パーセントの人々には、そういった奇跡がなく、なかなか仕事がないのが現実ですからね」と続けていた。

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