2020年冬のTCAプレスツアーで入手した吉報第1弾!「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」3シーズン更新確約

「ニューアムステルダム」
「ニューアムステルダム」の番宣ポスターは、主人公の型破りな医療ディレクター(ライアン・エッゴールド)で決めている

先ず、何よりの吉報は、NBCの「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」が3シーズン分、更新されたことでしょう。2018年に放送開始され、視聴率も高い異色医療ドラマとして現在君臨しています。2018年12月27日掲載の「テレビ業界の’ドン’に浮上したセクハラ疑惑と業界の合併吸収の波及が争点 2018年夏のTCAプレスツアー」で今秋必見の新作リストに挙げた涙と感動のドラマです。

しかし、年間22話制作という今時珍しいドラマであることから、スケジュール調整がつかないと、プレミア前の2018年夏のTCAプレスツアーにも新作発表インタビューが設けられず、以来NBC広報の誰かれなく捕まえては、インタビューの機会を設けて欲しいと伝えて来ました。

2月6日、ノース・カロライナ州ラリーのUNC REXメディカルセンターで開催された番宣イベント。メディカルセンターのスタッフに囲まれた医療ディレクター役のエッゴールド

 

2019年冬のTCAプレスツアーが終了して間もない2月20日、地元の評論家やジャーナリストを対象に、NBCが番組のキャストを集めて、イベントを開催しました。念願叶って「ニュー・アムステルダム」を代表して、NYから駆けつけてくれたのは、神経科部長ヴィジェイ・カプール役のアヌパム・カーでした。NY近辺では盛んに広報活動をしているようですが、LA市場には馴染みがなく、「こんなに好評とは、びっくりしました」と喜びを隠せないカーでした。カーの俳優歴は長く、もうそろそろ引退しようかと思っていた矢先に、「ニュー・アムステルダム」登板が決まったとか。「祖国インドでは、職業として医者が最も高い地位を占めていて、ほとんど神様のような扱いを受けます。それに反して、俳優は最下位に近かったので、今回60歳過ぎてやっと逆転を果たしました」と嬉しそうに語ってくれました。

 

「『レジデント』を観ると病院に近づくのも怖くなりますが、「ニュー・アムステルダム」を観ると、病院に行きたくなります」と私の感想を述べたところ、「今の言葉頂きます。番宣に使わせてもらって良いですか?」と大喜びだったカー

 

医療ドラマはこの数年、「グレイズ」が残っているのみでしたが、2018年1月21日にFox「レジデント 型破りな天才研修医」が登場、同年9月25日に「ニュー・アムステルダム」放送開始となりました。日本でも観られるドラマなので、視聴された方はお気付きのことと思いますが、「レジデント」は営利団体化しなければ生き残れない大病院体制や経営陣にメスを入れ、その環境で患者の為に戦う研修医を描きます。「生きるも死ぬも金次第が『レジデント』のテーマ」とクリエイターのエイミー・ホールデン・ジョーンズが、18年冬のプレスツアーで発表したことが印象的でした。

「レジデント」は「ニューアムステルダム」より約8ヶ月早くデビューしたが、切り口は利益優先の醜い(怖い?)医療界。シーズン3のレギュラーは、左からケイン脳神経外科医を演じるモリス・チェストナット、オカフォー外科レジデント役のシャウネット・レニー・ウィルソン、ベル外科部長役のブルース・グリーンウッド、ネヴィン看護師役のエミリー・ヴァンキャンプ、シニアレジデント、ホーキンズ役のマット・ズークリー、ヴォス整形外科医役のジェーン・リーヴス、オースティン心臓外科医役のマルコム=ジャマル・ワーナー、インターン、プラヴェシュ役のマニッシュ・ダヤル。毎シーズン、病院の将来を左右する悪党が登場するのが味噌

 

 

逆に、米国最古の公立病院の改革に乗り出した型破りな医療ディレクターを中心に、患者優先の医療を実行しようと日夜奮闘する救急医、心臓外科医、精神科医、腫瘍医、神経科医を描く、涙と感動の群像劇が「ニュー・アムステルダム」です。実在の医師エリック・マンハイマーの回顧録「Tweleve Patients: Life and Death at Bellvue Hospital」が基になっているだけに、患者のみならず医者の私的な生き様が巧みに組み込まれて、心の糸に触れる昨今珍しい秀作となっています。

群像劇「ニュー・アムステルダム」のレギュラーキャスト。左から医療ディレクター役のエッゴールド、神経科部長役のカー、イギー・フロム精神科医役のタイラー・ラビーン、ヘレン・シャープ腫瘍医役のフリマ・アジェマン、ローレン・ブルーム救急医役のジャネット・モンゴメリー、フロイド・レイノルズ心臓外科医役のジョッコ・シムズ。19年9月24日、NYベルヴュー病院での「ニュー・アムステルダム」試写会にて

 

20年冬のTCAプレスツアーでは、NBCのパーティーにジャネット・モンゴメリーとタイラー・ラビーンの2人が駆けつけました。ラビーンは、「REAPER デビルバスター」(2007~2009年)に出演している時に個別インタビューをしたことがあり、あの頃に比べるとすっかり大人(?)になり、落ち着いた雰囲気を醸し出していました。「イギー役がハマり役ですね?」と尋ねた所、「今までで一番やり甲斐のある役だから?」と、努力の成果を語ってくれました。私は特にイギーとヴィジェイのユーモアたっぷりの絡みが好きですが、このところ2人が離れ離れに行動する逸話が続いていた為、寂しいと指摘した所、「又、元に戻るからご心配なく!」とのことでした。

ラビーンは、コメディアンだとばかり思っていたので、患者の為なら自らの家族さえ省みない暖かい精神科医の役は新鮮で、目を見張るものがある

 

パーティー会場を15回ほど駆け回り、モンゴメリーを探しましたが、残念ながら、これでもか!これでもか!と災難に見舞われたローレンの苦労話を聞くことはできませんでした。ちなみに、私のTCA仲間は、モンゴメリーにはインタビュー出来ましたが、ラビーンには出くわさなかったそうです。タイミングの問題のようです。

モンゴメリーが演じるローレン・ブルーム救急医は、裕福な家庭で何不自由なく育ったお嬢様だが、シフトを乗り切るために薬物に手を出して以来、乗り越えなければならない壁がどんどん高くなって行ってかわいそうだ

 

古い病院の抜本的改革に乗り出したグッドウィン医療ディレクター役のエッゴールドには、いつ、お目もじできるのでしょうか?逸話監督にも手を出し、NBCの広報曰く’完璧主義で仕事の鬼’のエッゴールドだけに、3シーズンも更新されると益々仕事に没頭して、LAなどには足を向けてくれないかも知れません。「グッドワイフ」同様、こちらから押しかけて行くしかないのでしょうか?(笑)

左から、カー、エッゴールド、ラビーン。夫々のキャラが、ユニークな’お荷物’を抱えながらも、人助けに一心不乱になる様子が面白い。現実逃避か?

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