FILMS/TV SERIESNEWS

『ハリー・ポッター』ツアーバスが、医療関係者の移動手段に! 「まるで魔法のようなアイデア」

「ハリー・ポッター」 FILMS/TV SERIES
「ハリー・ポッター」

通常は観光客をスタジオツアーへ案内する際に使用されている『ハリー・ポッター』仕様のバスだが、今後はNHS(イギリス国民健康保険サービス)で働くスタッフの移動手段に用いられるようだ。

観光客ではなく、NHS(イギリス国民健康保険サービス)のスタッフを運ぶバス。ソーシャル・ディスタンスの規定を遵守している↓↓

バスはソーシャル・ディスタンスの規定を遵守しながら、ハートフォードシャー州にある3カ所の病院を巡る予定だ。

これに伴い、映画配給会社のワーナー・ブラザースと長距離バス会社のゴールデン・ツアーズは、『ハリー・ポッター』の映画の大部分を撮影したリーブストン・スタジオを訪れるツアーを全てキャンセルすることとなった。

NHSのスタッフは「まるで魔法のようなアイデアだよ」と語っている。NHSの信託病院であるウェストハーツ・ホスピタルのポール・ダ・ガマ氏は「現場では、感染拡大や自主隔離によって人材不足が深刻となっており、スタッフも疲弊している。体力のあるスタッフが安全に通勤できる環境はとても重要だ」と語った。

さらに彼は、病院間を移動できるシャトルバスがあることは「完璧な解決策だ」と付け加えた。

通常、このバスは『ハリー・ポッター』の映画に登場するセットが見学できるスタジオツアーへ案内するために使用されている↓↓

ゴールデン・ツアーズのマネージャー、ミケッシュ・パラン氏は、「今は多くの人々が、外出するよりも家で過ごす時間を大切にしているようだ。NHSで国民のために最前線で闘うスタッフのためであれば喜んでバスを提供するよ」と語った。

バスはNHSで働くスタッフのために転用された↓↓

バスの装飾は、映画『ハリー・ポッター』のメイキング場面を中心に描かれている。今後このバスは午前6時から午後10時30分まで、NHSの信託病院であるWフォード・ジェネラル・ホスピタル、セント・アルバンズ・シティホスピタル、ヘメル・ヘンプステッド・ホスピタルの間を周ることになる。

イギリスでは16日時点で、新型コロナウイルス感染者が10万人を超え、死者は1万4000人近くとなっており、先月23日以降はロックダウン(都市封鎖)状態となり、罰金も科せられる厳しい外出制限が続いている。ボリス・ジョンソン首相自身も感染し、現在も療養中だ。最前線で立ち向かう医療従事者達には、エリザベス女王はじめイギリス全土から感謝の声が送られている。先月26日には、国内の建造物をNHSのシンボルカラーである青色にライトアップするプロジェクトも行われた。

tvgrooveをフォロー!