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『キャプテン・アメリカ』ファルコン役アンソニー・マッキー、「マーベルには多様性が欠けている」! 「黒人は白人の映画には不十分なのか?」と訴える

アンソニー・マッキー FILMS/TV SERIES
アンソニー・マッキー

マーベル映画『キャプテン・アメリカ』『アベンジャーズ』シリーズにてファルコン役を務めている俳優アンソニー・マッキー(41)が、マーベルに対しさらなる多様性を求めるコメントをした。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にて、7つもの作品に登場しているファルコン(サム・ウィルソン)。この役を好演しているアンソニー・マッキーはVariety誌のインタビュー企画「Actors on Actors Issue(俳優が語る俳優の問題)」に参加。そこで同じく俳優のダヴィード・ディグスと対談し、ダヴィードが「現在Black Lives Matter運動が活発化している中どのように対応している?」と聞いた際、アンソニーは自身が主演でファルコンが中心となるドラマ「The Falcon and the Winter Soldier」を話題に出した。

彼は「『The Falcon and the Winter Soldier』が公開されたら、僕はメインキャストだ。『スノーピアサー』が公開されたとき、君(ダヴィード)もメインキャストだったでしょ。僕たちはこういった質問を聞く力と能力がある」と話し始めた。

続けて「僕はマーベルで7つもの作品に出たけど、プロデューサー、監督、スタントマン、衣装デザイナー、PA、その全員が白人だったことが本当に気になっていた。これまで黒人プロデューサーは一人いて、彼の名前はネイト・ムーア。彼は『ブラックパンサー』のプロデューサーだった。そしたら『ブラックパンサー』では監督、プロデューサー、衣装デザイナー、スタントマン全員が黒人だった」と明かしたアンソニー。

これ以上に人種差別的なことはないよ。黒人の映画に黒人しか雇わないってことは、ほとんどが白人キャストの映画に黒人クルーは“不十分”だって言っているようなものじゃない?」と、マーベルの多様性に欠ける雇用に率直に疑問を投げかけた。

今後マーベルに対しアンソニーは「マーベルには、それぞれの仕事に長けている人を雇ってほしい。それが最もスキルのある女性2人でも、男性2人でもね・・・。給料を分けなくちゃいけないなら、分け合えばいい。それがリードを取る人々がするべきことだ」と、人種や性別、人数などは関係なく、その仕事に最も長けている人々を雇うべきだと話した。

マーベルは昨年、コミコンにて今後リリースされる映画やドラマ作品などのラインナップを発表。そこでマーベル・スタジオの社長ケヴィン・ファイギは「フレッシュな声」に耳を傾けることを約束したことも明かした。実際に今後劇場公開される映画5作品のうち、白人が監督している作品は1つのみである。

現在アメリカを中心に、人種差別撲滅のための運動「Black Lives Matter(黒人の命は重要)」が活発になっており、俳優やアーティストたちが様々な方法で平等な社会を訴えかけている。マーベル内での構造も、さらなる多様性が必要のようだ。

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