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【コラム】来日公演も決定!Y2Kのポップ・アイコン、バックストリート・ボーイズがキャリア初のクリスマス・アルバムをリリース

バックストリート・ボーイズ COLUMNS
バックストリート・ボーイズ

1996年にリリースされたデビュー盤『バックストリート・ボーイズ』が世界で1000万枚に迫る大ヒットを記録、日本でも「アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ」(99年発表)などで、Y2K(2000年代)のポップ・アイコンとして、また現代に続くボーイズ・グループのルーツ的な存在として、絶大な支持を獲得しているバックストリート・ボーイズ。23年2月には東京では10年ぶりとなる公演も控えている彼らが、キャリア初となるクリスマス・アルバム『ア・ヴェリー・バックストリート・クリスマス』を発表した。

1993年に米・フロリダ州にて結成された、ケヴィンブライアンハウイー・DA.J.ニックからなるボーイズ・グループ、バックストリート・ボーイズ。95年にデビューを果たすと、たちまちそのクールなルックスとパフォーマンスに世界が注目。翌年リリースされたデビュー盤『バックストリート・ボーイズ』は、瞬く間にヒットチャートの上位を駆けのぼり、セールスは世界で1000万枚に迫るほどの記録に達している。

その後も、日本ではドラマの挿入歌に起用され洋楽チャート1位を獲得した「アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ」などが収録された3rd『ミレニアム』では、日本でミリオンを突破するなど、3500万枚超えるワールド・セールスを記録。また01年に発表されたベスト盤『グレイテスト・ヒッツ-チャプター・ワン』は、日本のみで150万枚を突破、さらに同年開催された3大ドーム公演のチケットは、即日完売するなど、Y2K時代にさまざまな伝説を築いてきたのだった。

以降も、ソロ活動など多方面の分野で活躍をみせ、表現力を磨いていった彼ら。19年1月にリリースされた9作目となるオリジナル・アルバム『DNA』では、18年ぶりに全米アルバム・チャートで1位を獲得。アルバムの先行シングルとなった「ドント・ゴー・ブレイキング・マイ・ハート」は第61回グラミー賞で17年ぶりにノミネートされるなど、成熟したグループとして再び高い評価を獲得しているのだ。

Backstreet Boys – Don’t Go Breaking My Heart

まもなく結成から30年、華々しいキャリアを積み重ねてきた彼ら。このたび初となるクリスマス・アルバム『ア・ヴェリー・バックストリート・クリスマス』を発表した。

「ずっと、クリスマス・アルバムをリリースする話をしていたんだ」(ブライアン)
「これまで、たくさんのクリスマス・ソングを聴いて育ってきたから、納得のいくものを作りたかった」(ニック)

収録されているのは、「White Christmas」や「Silent Night」など、時代を超えて愛されているクリスマス・スタンダードの数々。街のイルミネーションを連想させるポップな色彩を放つものから、ストリングスを駆使して大切な人としっとり過ごしたくなるものまで、年に一度のスペシャルなホリデー・シーズンを盛り上げる楽曲ばかりが揃っている。

「今回の制作は、さまざまな試行錯誤ができて楽しいものになった」(ケヴィン)

Backstreet Boys – White Christmas

なかでも、先行トラックとして公開されたワム!の84年発表曲「ラスト・クリスマス」のカバー「Last Christmas」は、デビュー当時から変わらない5人の息のあったハーモニーに、心が温まると同時に、Y2Kにタイムスリップしたような感覚を味わえる仕上がりになっている。また、公開されたミュージック・ヴィデオでは、仲睦まじくレコーディングをしたり、プレゼント交換をする様子などがおさめられており、その結束力は時間が経過するごとに強いものになっていることが伝わってくる内容になっているのだ。

Backstreet Boys – Last Christmas

また、本作には彼らのオリジナルクリスマス・ソングも収録。「Christmas in New York」は、ニューヨークの摩天楼の風景を連想させるジャズ・テイストなナンバー。年齢を重ねたからこその深みを感じさせる仕上がりに。「Together」は、大切な瞬間を大切な人と過ごしたいというストレートな思いを伝えるR&Bテイストのナンバー。そして「Happy Days」は、タイトル通り気分を高めてくれるポップ・チューン。これから始まる新たな1年が素晴らしいものになるように、また彼らと一緒に素晴らしい日々を更新していきたいという思いが伝わってくる仕上がりになっている。

「これから先、みなさんがクリスマス・プレゼントに贈りたくなる作品に仕上がったという自信がある」(ハウイー・D)
「これだけは言える。ヴォーカル、アレンジ…すべてのサウンド・プロダクションが最高の作品だってこと」(A.J.)

Backstreet Boys – Happy Days

誰かと楽しむのはもちろん、じっくり聖なる夜の余韻にも浸れるはずの本作『ア・ヴェリー・バックストリート・クリスマス』。これでまた、5人との大切な思い出を作ることができそうだ。23年2月には東京では10年ぶりという来日公演も決定している彼ら。迎える結成30年のアニバーサリー・イヤーは、このアルバムに匹敵するほどの輝きに満ちあふれたものになるのだろう。

バックストリート・ボーイズ
『A Very Backstreet Christmas / ア・ヴェリー・バックストリート・クリスマス』2022.11.09 発売

ワーナミュージック・ジャパン/BMG
¥3,300(税込)/WPCR-18556

Backstreet Boys / バックストリート・ボーイズ「A Very Backstreet Christmas / ア・ヴェリー・バックストリート・クリスマス」 | Warner Music Japan
Backstreet Boys / バックストリート・ボーイズ「A Very Backstreet Christmas / ア・ヴェリー・バックストリート・クリスマス」に関する詳細...

PROFILE

メンバーは、ブライアン・リトレル 、 AJ・マクリーン、ニック・カーター、ケヴィン・リチャードソン、ハウイー・D。米・フロリダを拠点に1993年結成。1995年のデビュー以来、通算CDセールスは1億4千万枚を数えている。10年ぶりの東京公演となる『DNA ワールドツアー2023』は、2 月14 日、15日、16日に有明アリーナにて開催。

https://www.backstreetboysjapantour2023.com/

 

Text:Takahisa Matsunaga
Photos:Dennis Leupold

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