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『MVと共に振り返るテイラー・スウィフトの“ERAS”』第1弾「Taylor Swift」「Fearless」「Speak Now」「Red」【THE ERAS TOUR記念特集】

THE ERAS TOURに向けた予習特集その1 COLUMNS
THE ERAS TOURに向けた予習特集その1

テイラー・スウィフトのライブ・ツアー「THE ERAS TOUR」の来日公演がもうそこまで迫っている。

「THE ERAS TOUR」に向けて予習をしよう

日本では東京ドームを舞台に2月7日(水)、8日(木)、9日(金)、10日(土)に行われる「THE ERAS TOUR」は、テイラー・スウィフトがこれまで辿ってきた時代(ERA)をアルバムを基準に分けて披露するというコンセプトのもとに行われている。言うなればテイラーの集大成、ベストアルバムのような公演だ。

アルバムのリリースツアーとは異なり、さまざまな時代の楽曲が飛び出す。そのため、最近の曲でテイラーにハマったばかりのファンや、逆に以前の曲が大好きで最近の曲はあまり聴いていないファンには「知らない曲が連続する…」という時間が存在するかもしれない。

そこで、tvgrooveでは「THE ERAS TOUR」の予習スペシャル記事として、各時代(ERA)の楽曲を“厳選”し、3回に分けて紹介したいと思う。“なるべく多くのライブ参加者が最低限の予習をできて、全力で乗れる曲が増えるように”というコンセプトの記事で曲数はかなり絞っているため、ライブで披露されそうな曲をさらに多く予習したい方は各ストリーミングサービスのプレイリスト(Apple MusicSpotify)などをチェックしてみてほしい。


THE ERAS TOUR初日のライブレポート&セットリストはこちら


予習用ミュージック・ビデオ集 Vol.1

「Taylor Swift」(2006)※どうしても時間がない方は2ndアルバムから推奨

自身の名前を冠した1stアルバム「Taylor Swift」。今作は、テイラーのルーツであるカントリー・ミュージックに満たされた温かく、“青春感”も感じさせるアルバムとなっている。

リリースは2006年。テイラーはまだ16歳であった。その若さでシンガーソングライターとしての才能を世界に示し、サンドレス&カウボーイブーツ姿でレッドカーペットも歩いたテイラー。彼女は最初から破格の存在だった。

Our Song」によって彼女は早くも頂点へ。「ホットカントリー音楽チャート」でNo.1を獲得した史上最年少のシンガーソングライターとなっている。

※海外でのツアー実績からは、「THE ERAS TOUR」においてこのアルバムから披露する曲数は非常に少ない可能性があるが、“彼女のルーツ”という意味でも3曲分のミュージック・ビデオを並べておきたい。(予習時間がそこまで確保できない方には、1stアルバムは優先度が一番低い。いったん2ndから聴くのもひとつの手ではある。

【動画】「Tim McGraw」ミュージック・ビデオ

【動画】「Teardrops On My Guitar」ミュージック・ビデオ

【動画】「Our Song」ミュージック・ビデオ

「Fearless」(2008)

年間最優秀アルバム賞、最優秀カントリーアルバム賞を含むグラミー賞4冠に輝いた2ndアルバム「Fearless」。このアルバムでテイラーは世界へ売り出されている。(日本でも今作が1枚目より先に発売されている。)

舞踏会風のドレスで城のようなステージで歌うなど、この頃の彼女のライブ演出はおとぎ話のプリンセスを思わせるようなものも多く、曲も演出もロマンチックなものが多かった。

この時期のミュージック・ビデオは、ロミオとジュリエットをモチーフに豪華な衣装を着こなした「Love Story」、キラキラした女子と一緒にいる思い人を見てモヤモヤする目立たない女子になりきった「You Belong With Me」など、ドラマ仕立てのミュージック・ビデオも増えて楽しめる。

【動画】「Love Story」ミュージック・ビデオ

【動画】「You Belong With Me」ミュージック・ビデオ

【動画】「Fearless」ミュージック・ビデオ

そんな輝かしい実績の影で、デビューから急速にスターダムをのし上がった彼女をよく思わない層も生まれていく。MTVビデオ・アワードでのこと。テイラーは「You Belong With Me」が最優秀女性ビデオ賞に選ばれ、ステージへ。しかし、彼女の受賞スピーチ中にわざわざカニエ・ウエストがマイクを奪って「ビヨンセが1番だ」と発言したのだ。この出来事は大きな話題になり(もちろんカニエは炎上)、テイラーは深い心の傷を負うこととなってしまった。

「Speak Now」(2010)

カントリー調を残しながらポップ方面に舵を切ったのが3枚目のアルバム「Speak Now」。今作でテイラーは共同ライターを一切置かずに仕上げている。「(テイラーは)自分で曲を書いていないのではないか」と口撃する批評家に対して自身の力を証明したいという理由からだ。

この時代のテイラーといえば「」。アルバムジャケットでもツアーでも紫の衣装を着こなし、さらにアルバムリリースの翌年には紫色の容器に入った香水(「Wonderstruck」)を発売したりもしていた。

なお、このアルバムで予習推奨のオススメ2曲にはミュージック・ビデオがない。代わりに2023年の再録版リリック・ビデオを掲載する。

【動画】「Enchanted(Taylor’s Version)」リリック・ビデオ

【動画】「Long Live(Taylor’s Version)」リリック・ビデオ

「Red」(2012)

日本でも聴いたことがない人を探す方が難しそうな超有名曲「We Are Never Ever Getting Back Together」を含め、ポップなビートを強く刻む楽曲が増えたのが4枚目のアルバム「Red」。制作にかけた2年の間にテイラーが経験した、さまざまな感情が詰まった作品だ。

印象的だったカールヘアをストレートにしたほか、カジュアルなファッションを身にまとうようになったテイラー。音楽もカントリーの要素が消えたわけではないが、限りなくポップになった。今作「Red」と、次の「1989」。2枚がテイラーの作品の中でももっとも“王道なポップ”な世界観を持った2枚だろう。

なお今作は4つのグラミー賞にノミネートしている。(その中には年間最優秀アルバムと最優秀カントリーアルバムも含まれる。)そしてこのアルバムがテイラーにもたらした功績は大きい。テイラーは女性アーティスト初、そしてビートルズ以外では2番目のアーティストとして、アルバムが3枚連続で最低6週間以上1位を維持するという偉業を達成したのだ。

【動画】「We Are Never Ever Getting Back Together」ミュージック・ビデオ

【動画】「I Knew You Were Trouble」ミュージック・ビデオ

【動画】「22」ミュージック・ビデオ

次回予告

次回(第2回)は「1989」から「Lover」までを特集する。

THE ERAS TOURに向けた“最低限の予習”の予定がすっかり夢中になっている方がいれば、ぜひ時間を見つけて他の曲も聴いてみていただきたい!


ライブでの簡単なノり方指南はこちら


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