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『MVと共に振り返るテイラー・スウィフトの“ERAS”』第2弾「1989」「Reputation」「Lover」【ERAS TOUR記念特集】

THE ERAS TOURに向けた予習特集その2 COLUMNS
THE ERAS TOURに向けた予習特集その2

テイラー・スウィフトのライブ・ツアー「THE ERAS TOUR」の来日公演がもうそこまで迫っている。

日本では東京ドームを舞台に2月7日(水)、8日(木)、9日(金)、10日(土)に行われる「THE ERAS TOUR」は、テイラー・スウィフトがこれまで辿ってきた時代(ERA)をアルバムを基準に分けて披露するというコンセプトのもとに行われている。言うなればテイラーの集大成、ベストアルバムのような公演だ。

アルバムのリリースツアーとは異なり、さまざまな時代の楽曲が飛び出す。そのため、最近の曲でテイラーにハマったばかりのファンや、逆に以前の曲が大好きで最近の曲はあまり聴いていないファンには「知らない曲が連続する…」という時間が存在するかもしれない。

そこで、tvgrooveでは「THE ERAS TOUR」の予習スペシャル記事として、各時代(ERA)の楽曲を“厳選”し、3回に分けて紹介したいと思う。“なるべく多くのライブ参加者が最低限の予習をできて、全力で乗れる曲が増えるように”というコンセプトで曲数はかなり絞っているため、ライブで披露されそうな曲をさらに多く予習したい方は各ストリーミングサービスのプレイリスト(Apple MusicSpotify)などをチェックしてみてほしい。


前回の記事はこちら


予習用ミュージック・ビデオ集 Vol.2

「1989」(2014)

年間最優秀アルバム賞を含むグラミー賞3冠に輝いた5thアルバム「1989」は、ついにカントリー要素がほとんど影をひそめ、ポップに振り切ったアルバムとなった。

2014年の(ライアン・シークレストの番組の)インタビューで、テイラーは「前回の『Red』では片足をポップ、もう片足をカントリーにつっこんでいるような形だった。でもその状態ではどこに向かっても歩けないんだよ。もし進化を望むなら、歩くべきレーンを選ばなきゃいけない。そして、その時点で自分が自然だと感じられる方(ポップ)を選んだだけ」と、ポップ方面に全力を注いだ理由を明かしている。

この頃のテイラーは「テイラー軍団(テイラー・スクワッド)」と呼ばれる仲良しの女性集団と話題に上ることが多かった。カーラ・デルヴィーニュ、ケンダル・ジェンナー、リリー・オルドリッジ、ブレイク・ライブリー、レナ・ダナム、セレーナ・ゴメス、エリー・ゴールディング、ロード、ジジ・ハディッド、ヘイリー・スタインフェルド、カーリー・クロス…。
Bad Blood」のミュージック・ビデオに友人たちが登場するなど、豪華な女性たちとの絆が深まっていたことはすばらしいことだが、テイラーによるとそれは世間からの「尻軽女(Slut)」扱いによる反動でもあったと明かしている。

「Shake It Off」ミュージック・ビデオ

「Blank Space」ミュージック・ビデオ

「Bad Blood ft. Kendrick Lamar」ミュージック・ビデオ

「Reputation」(2017)

“以前の彼女は死んだ”。歌詞でそう告げたのは楽曲「Look What You Made Me Do」でのことだ。カニエ・ウエストやキム・カーダシアンのファンを中心とするテイラー・アンチの人々が、「ヘビ」をテイラーを揶揄する象徴として使ったことに対し、ミュージック・ビデオでその「ヘビ」をクールなモチーフとして大々的に昇華してみせた。

「説明は要らない。あるのは評判だけ」というスタンスでソーシャルメディアも離れ、インタビューも避けたテイラーは新たなアルバムに「Reputation(評判)」と名づけた。

敵味方に関係なく、大スターとしてのがんじ絡めの生活に嫌気が差していたことは「Delicate」のミュージック・ビデオでも明らかだ。

音楽性も電子音やボイスエフェクトを駆使したエレクトロ・ポップ調に生まれ変わった、アルバム1曲目である「…Ready For It?」のミュージック・ビデオのサイバーパンクな世界観はそんなエレクトロで近未来的な曲風にぴったりだ。

「Look What You Made Me Do」ミュージック・ビデオ

 

「…Ready For It?」ミュージック・ビデオ

 

「Delicate」ミュージック・ビデオ

「Lover」(2019)

2019年、嵐のあとの虹のようにカラフルな世界観でリリースされたのが「Lover」。どのミュージック・ビデオもビビッドな配色が目を引く。

“エレクトロなサウンド”という点はそのままに、世界観はすっかり晴れ晴れとして快活なものになった。ゆるやかなビートに乗せた、どこか「大人の余裕」を感じさせる聴き心地のよい楽曲が多い。

しかしこの開放感と多幸感の中、世は新型コロナウイルスによって閉ざされていくことになる。(続きは翌日更新の第3回へ)

「You Need To Calm Down」ミュージック・ビデオ

「Lover」ミュージック・ビデオ

「The Man」ミュージック・ビデオ

「Cruel Summer」ビジュアル付き音源

この曲はミュージック・ビデオが存在しないが、「THE ERAS TOUR」に向けて最優先で予習した方がいい楽曲の1つだと断言したいのでオーディオ動画を掲載する。

次回予告

次回(第3回)は「Folklore」から最新フルアルバム「Midnights」までを特集する。

THE ERAS TOURに向けた“最低限の予習”の予定がすっかり夢中になっている方がいれば、ぜひ時間を見つけて他の曲も聴いてみていただきたい!


ライブでの簡単なノり方指南はこちら


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