「クイーン・オブ・ポップ」が、2026年に再び音楽シーンのど真ん中へ帰ってきた。
9月27日に開催される「2026 MTV Video Music Awards(VMA)」のノミネーションが発表され、マドンナが最多となる11部門にノミネートされた。テイラー・スウィフトの9部門、アリアナ・グランデとサブリナ・カーペンターの各7部門を上回ってのトップである。
しかもマドンナは8月16日に68歳になったばかり。なぜ今、テイラーやアリアナといった現在のポップ界を代表するスターたちを抑えるほどの勢いを見せているのだろうか。
68歳でVMA最多11部門! 主要3部門にもノミネート
今回のマドンナは、単に長年の功績を評価されたわけではない。
「Video of the Year(年間最優秀ビデオ)」には「Confessions II – The Film」、「Artist of the Year(年間最優秀アーティスト)」にはマドンナ本人がノミネート。さらにサブリナ・カーペンターとの「Bring Your Love」は「Song of the Year(年間最優秀楽曲)」候補となっている。
つまり、VMAの主要3部門すべてで68歳のマドンナがテイラー、アリアナ、サブリナらと真正面から競うことになる。
マドンナ「Confessions II – The Film」(公式YouTube)
マドンナとVMAの歴史は長い。1984年、第1回VMAでウェディングドレス姿になり「Like a Virgin」を披露した伝説的パフォーマンスから42年。その本人が2026年の最多候補になったのだから、驚異的な息の長さである。
「いま何が起きてる?」新作『Confessions II』が全米1位
今回の快進撃を支えているのが、7月にリリースされたニューアルバム『Confessions II』だ。
同作は、2005年の大ヒットアルバム『Confessions on a Dance Floor』の流れを受け継ぐ作品。マドンナは当時のプロデューサー、スチュアート・プライスと再びタッグを組み、ダンスミュージックの世界へ本格回帰した。
そして『Confessions II』は米Billboard 200で初登場1位を獲得。マドンナにとって2019年の『Madame X』以来となるスタジオアルバムで、長いキャリアの「記念作品」ではなく、2026年のチャートで実際に結果を残す作品となった。
サブリナ・カーペンターとの共演で若い世代とも接続
今回の復活を象徴する存在が、26歳のサブリナ・カーペンターだ。
2人は新曲「Bring Your Love」でコラボ。リリース前にはコーチェラのサブリナのステージにマドンナがサプライズ登場し、「Vogue」「Like a Prayer」とともに同曲を披露して大きな話題を呼んだ。
マドンナ&サブリナ・カーペンター「Bring Your Love」(公式動画)
「Bring Your Love」はマドンナにとって、自身のアルバムからのシングルとしては10年以上ぶりとなる米Billboard Hot 100入りも果たした。
40年以上前からポップスターとして君臨してきたマドンナと、現在の若い世代を代表するサブリナ。世代を超えたコラボレーションも、マドンナを再び現在のポップカルチャーにつなげる大きな役割を果たしている。
42年前の「Like a Virgin」から、再びVMAの主役へ
マドンナはこれまでVMAで19回受賞しており、1986年には女性ソロアーティストとして初めて「Video Vanguard Award」を受賞した。
一方、現在VMA最多受賞記録を持つのは30勝のテイラー・スウィフトとビヨンセ。今回マドンナが11部門すべてで受賞すれば30勝となり、2人に並ぶ計算になる。
もちろん全11部門制覇は簡単ではない。それでも、1984年の第1回VMAを象徴する存在だったマドンナが、42年後の2026年にテイラー、アリアナ、サブリナらを抑えて最多候補になったという事実だけでも十分にすごい。
68歳になった「クイーン・オブ・ポップ」は、過去の伝説として称えられているだけではない。新作をヒットさせ、若いスターと共演し、いま再び最新のポップシーンで彼女たちと同じステージを争っているのだ。
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