『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督、アジア人へのヘイトクライムと映画業界の向き合い方を語る 「大切なものや核となる問題を見極めなければなりません」

ポン・ジュノ監督
ポン・ジュノ監督

ポン・ジュノ監督が、増加するヘイトクライムと映画業界の向き合い方を語っている。

2020年にアカデミー賞作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』などで知られる映画監督のポン・ジュノが、アジア人や黒人のコミュニティに向けられている人種差別やヘイトクライムについて、メディアなどの媒体を使って声を挙げていくよう訴えた。

今週末、チャップマン・ダッジ映画芸術大学の特別講義としてオンラインで教壇に立ったジュノ監督は「私は現在、遠く離れた韓国にいます。そのため耳に入るニュースは全て外部の視点での考え方になりますが、それでも人間として、現在問題となっているアジア人や黒人に対するヘイトクライムにはかなりの恐怖を感じています」とアメリカ国内で増加している人種差別に関連した暴力行為について語った。

さらに、「同時に、我々映画業界に何かできることはないかとも考えています。1本の映画を作り上げるには、膨大な時間と多額の資金が必要になります。そのため、社会でいま起きていることをタイムリーに反映させているとは言えません。リアルタイムで起こっている問題に立ち向かうには難しい手段なのです。しかし皮肉なことに、だからこそクリエイター達はその問題を恐れることなく、大胆に取り扱うことができると言えるでしょう」とつづけた。

そして自身がメガホンを取った映画『パラサイト 半地下の家族』で社会問題を扱ったことについて、1989年に公開されたスパイク・リー監督の映画『ドゥ・ザ・ライト・シング』にインスパイアされたことも明かした。「1989年に公開されたこの映画は、まるでその3年後に起きた『ロサンゼルス暴動』を予期しているかのような内容でした」と振り返った。

最後にジュノ監督は、「クリエイターやアーティストとして、日々変化する社会情勢の中で大切なものや核となる問題を見極めなければなりません。そしてそれらの問題に対する返答を、自分たちの作品で表現するのです」とスピーチを締めくくった。

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