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テイラー・スウィフト、版権バトルの末、無事AMAで過去曲をパフォーマンスする許可が降りる! しかしまだまだ課題が…?

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テイラー・スウィフト

人気歌手のテイラー・スウィフトが、過去のレーベルとの版権問題で揉めていた件で、無事今週末に開催される音楽授賞式「アメリカン・ミュージック・アワード 2019(AMA)」で、過去曲をパフォーマンスすることができることとなった。E!Newsなどが伝えている。

今年6月、テイラー・スウィフトがデビューから去年まで所属していた、レコード・レーベル「ビッグ・マシーン・レコード」が、ジャスティン・ビーバーなどを手掛ける敏腕マネージャーのスクーター・ブラウンに約300億円で買収されたことがニュースに。これを知ったテイラーは、スクーターがこれまでジャスティンやカニエ・ウェストを利用して自分のことをイジめてきたこと、そんな彼に自身の過去の楽曲の権利を奪われてしまうことにショックを受け、また「ビッグ・マシーン・レコード」に楽曲の権利を持たせてもらうことができなかったことをSNS上で書きつづった。

さらに2020年11月から、過去の楽曲全てを再レコーディング&再リリースすることを発表したが、今週末に開催される「AMA」を前に11月14日、スクーター・ブラウンと「ビッグ・マシーン・レコード」のスコット・ボーチェッタに「テレビで過去の楽曲をパフォーマンスしてはいけない」「ネットフリックスで製作中のテイラーのドキュメンタリーで、楽曲を使用してはいけない」「もししたければ、来年以降に可能となる再レコーディングをするな」と言われたと、長文で投稿し、世間がおどろき多くの人たちがテイラーへのサポートを表明した。

テイラーは「アーティスト・オブ・ザ・ディケイド(過去10年で活躍したアーティスト)」賞を受賞することが決定しており、そのために過去曲を含めたメドレーを披露する予定だったのだが、スコットとスクーターたちにより、パフォーマンスできない危機に陥ってしまったのだ。

その後「ビッグ・マシーン・レコード」がテイラーの言い分を真っ向から否定したり、テイラー側もさらに証拠を提出したりとバトルを繰り広げていたが、ようやく決着がつき、なんと無事、テイラーが「AMA」で過去曲をパフォーマンスすることができることとなった。

米時間11月18日(月)「ビッグ・マシーン・レコード」は、「『ビッグ・マシーン・レコード』グループと、『ディック・クラーク・プロダクションズ』(AMAのプロデュースをするテレビ制作会社)は、双方が合意したプラットフォーム上にて、ストリーミング配信するためにアーティストがパフォーマンスすることにおいて、ライセンス契約に合意いたしました。これには『アメリカン・ミュージック・アワード 2019』も含まれています」

「レコーディング・アーティストたちは、テレビやどんなライブメディアにおいてライブ・パフォーマンスするために、レーベルの許可を得る必要はありません。レコード・レーベルの承認は、契約アーティストのオーディオおよびビジュアル・レコーディング、およびそれらの作品の配布方法を決定する場合のみ必要となります」と、テイラーの名前は出さなかったものの、パフォーマンスについては口だしせず、許可することを明らかにした。

しかし、この件に関し、制作会社の「ディック・クラーク・プロダクションズ」は返答しておらず、「ビッグ・マシーン・レコード」の声明を承認していないのだという。声明には「『ディック・クラーク・プロダクションズ』は、『AMA』でのテイラーのパフォーマンスにおける、『ビッグ・マシーン・レコード』との共同での作成、承認、または配布には同意していません。この問題に関する最終的な合意は、テイラーの経営陣と直接行う必要があります」とあるという。

ひとまず、「AMA」でパフォーマンスできることとなったテイラー。しかしネットフリックスのドキュメンタリーでの楽曲使用についての問題はまだ解決しておらず、今後もそのバトルは続きそうだ…。

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