マーベル最新作『ドクター・ストレンジ／マルチバース・オブ・マッドネス』、サウジアラビアで劇場公開が中止に！そのワケとは・・？［ネタバレあり］

※この記事には、『ドクター・ストレンジ／マルチバース・オブ・マッドネス』についてのネタバレがあります。

俳優ベネディクト・カンバーバッチが、元天才外科医にして最強の魔術師を演じるマーベル最新作『ドクター・ストレンジ／マルチバース・オブ・マッドネス』が、まもなく、日本をはじめ、全世界で公開される。マーベルファンが公開を今か今かと待ち望む一方、サウジアラビアでは残念ながら劇場公開されないことがわかった。

米Deadlineによると、『ドクター・ストレンジ』の最新作には、マーベルコミックにも登場するアメリカ・チャベス（演：ソーチー・ゴメス）という、LGBTQ のキャラクターが登場すると言われており、サウジアラビアでの劇場公開中止はそれが原因と見られている。

米The Hollywood Reporter誌によると、『ドクター・ストレンジ』の前売券はサウジアラビアだけでなく、クウェートやカタールでも購入不可とのこと。一方で、アラブ首長国連邦では現状、公開される見込みのようだ。

アラブ諸国ではいまだ同性愛が違法とされており、『ドクター・ストレンジ』だけではなく、同性同士のキスシーンがある『バズ・ライトイヤー』や、マーベル初となるゲイのスーパーヒーローが登場する『エターナルズ』、トランスジェンダーのキャラクターが登場する『ウエスト・サイド・ストーリー』などがサウジアラビア等で上映禁止となっている。

以前、『エターナルズ』に出演している女優アンジェリーナ・ジョリーは、同作がサウジアラビアで公開中止になったことを受け、「あのシーンをカットするのを拒否したマーベル（・スタジオ）を誇りに思います」「そのことについて怒ったり、脅かしたり、認めなかったり、正しく理解しない人がいるなんてバカげているわ」とも語っていた。