先日、第71回エミー賞のノミネーションが発表。「ゲーム・オブ・スローンズ」や「THIS IS US/ディス・イズ・アス」など日本でもお馴染みの大ヒット作が注目を集めるなか、最も話題を集めているのが主要2部門(ドラマ部門作品賞&主演男優賞)にノミネートされたビリー・ポーター主演作「POSE/ポーズ」だ。
ビリー・ポーターと言えば、今年2月24日（現地時間）に開催されたアカデミー賞授賞式のレッドカーペットで、ひと際輝いていた。
豪華絢爛なクリスチャン・シリアノのタキシード・ボールガウンドレスにオスカーハイマンの1億円を超えるダイヤの指輪で登場し話題をさらった。さらに、6月9日（現地時間）に開催されたトニー賞授賞式でも、“子宮ドレス”で登場し世界中を魅了した。
今回のノミネートを受け、自身のインスタグラムで「エミー賞史上で歴史的なノミネートが出来たこと、そして作品が認められたことが嬉しいです。そして、作品を通して人々の心を変えることが出来ていること、それに関われていることが本当に光栄です。すべての人々に感謝しています。では、9月に会いましょう！」と語っている。
毎回、ハイレベルなファッションで驚かせてくれるビリー・ポーターの次の大舞台は9月22日（現地時間）の授賞式。ファッションのみならず、彼からのファンへ向けたメッセージが今から楽しみだ。
そんなビリー・ポーターが主演を務める「POSE/ポーズ」は、ハリウッド屈指のクリエイターライアン・マーフィー(「glee/グリー」(09-15)、映画『食べて、祈って、恋をして』(10)ほか)が新たに仕掛けた衝撃のドラマ。
1980年代のニューヨーク、疎外されたLGBTQの若者たちは、実家を離れて母親代わりの”マザー”がいる”ハウス”と呼ばれるコミュニティで共同生活を送る傍ら、ダンスホールに集り、ファッションとパフォーマンスで競い合っていた。
日常生活では肩身の狭い思いを強いられていた若者たちの夢や愛、プライドを、ボール(舞踏会)・カルチャーを通してりある感動的に描き出す。性別や年齢に関係なく、誰にても当てはまる物語に涙が止まらない。
主演のビリー・ポーターが演じるプレイ・テルは、ボールで競い合う若者たちの父親的存在。ファッション・デザイナーとしての才能があり、いつか高級ブティックに自分のデザインした服を並べたいという夢を抱きながら、ブランカが率いる「ハウス･オブ･エヴァンジェリスタ」の食事や衣装をサポートする。
キャストは、彼のほかにも、ケイト・マーラやエヴァン・ピーターズなど実力派キャストが勢ぞろい。さらに、ハリウッド史上最大規模となる総勢50名以上のトランスジェンダーキャストが登場することでも話題となった。
ゴージャスでクールな世界観と、心に響く濃密な人間ドラマが見どころ。ストーリーはもちろん、彼のファッションと演技にも注目して観て欲しい。
ビリー・ポーターは、2013年にミュージカル『キンキーブーツ』でトニー賞最優秀ミュージカル主演男優賞に輝いた米国ピッツバーグ出身の歌手、俳優。主な出演作として、映画『ブロークン・ハーツ・クラブ』(00)、「アメリカン・ホラー・ストーリー：黙示録」(18)などがある。
『POSE/ポーズ』 第7１回エミー賞 ノミネート結果
ドラマ部門
作品賞・主演男優賞（ビリー・ポーター）
「POSE/ポーズ」 (原題：POSE)
全8話 好評デジタル配信中
＜CAST&STAFF>
出演：MJ・ロドリゲス、ビリー・ポーター、インディア・ムーア、ライアン・ジャマール・スウェイン、エヴァン・ピーターズ、ドミニク・ジャクソン、ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク、ケイト・マーラほか
製作総指揮：ライアン・マーフィー
＜第1話ストーリー＞
1987年のニューヨーク。ゲイたちはエイズの恐怖に怯えながらも、夜ごとに“ボール”と呼ばれるダンスパーティーに集まり、コスプレやヴォーギングで競い合っていた。その１人のブランカは、夢を実現するため“ハウス”を立ち上げる。一方、17歳のデイモンはダンサーを志しているが、両親にゲイだとバレて家を追い出される。
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