米歌手でラッパーのアーロン・カーターが、34歳という若さで死去したことがわかった。米メディアTMZが報じている。
アーロン・カーターは現地時間11月5日の朝、カリフォルニア州ランカスターの自宅の風呂場で死亡しているのが発見された。彼のチームの代表者が彼の死を確認したと報じられている。死因などの詳しいことは現時点ではわかっていない。
同チームは「今は本当に大変なときであり、いったい何が起こったのか、何が原因だったのかを考えているところです」「私たちもみなさんと同じくらい動揺しており、ファンの方々には彼の家族に思いやりと祈りをささげてくれることを望んでいます」とコメントしている。
アーロンとニック・カーター（2000） photo : Matt Baron/BEI/Shutterstock
アーロンは人気グループ「バックストリート・ボーイズ」のニック・カーターの弟。バックストリート・ボーイズのオープニングとして、数々のツアーやコンサートでキャリアをスタートさせ、ソロ活動も成功させた。
90年代後半から90年代前半にかけて、彼は4枚のアルバムを数百万枚売り上げたが、そのうちの1枚は彼がまだ9歳のときのものだった。2000年にリリースされたセカンドアルバム「Aaron’s Party (Come Get It)」はトリプルプラチナムを獲得した。
このアルバムには「I Want Candy」「Aaron’s Party (Come Get It)」「That’s How I Beat Shaq」などのシングルが収録されている。このアルバムをリリース後、彼は再びバックストリート・ボーイズやブリトニー・スピアーズの「Oops!… I Did It Again」ツアーに参加した。
成長するにつれ、アーロンはラップに移行し、ブロードウェイミュージカルやアメリカのダンス番組「Dancing With The Stars」にも出演するようになった。
しかし年を重ねるにつれ、彼は多くの苦悩に直面。彼は以前、統合失調症、多重人格障害、不安障害と診断されたことを明かしていた。何度もリハビリ施設に入り、2013年には数百万ドルの負債を抱えて破産を申請した。
また、薬物所持や無謀運転で何度も警察と衝突していた。
アーロンには2021年11月22日、当時の恋人メラニー・マーティンとの間に第一子となる男の子プリンス・リリック・カーターくんが誕生している。しかしアーロンとメラニーは、息子の誕生の1週間後に破局。アーロンが家庭内暴力と薬物使用の懸念があることから、親権はメラニーに渡っていた。
プリンスくんの親権を取り戻すため、今年9月には自らリハビリ施設へ入所したことを明かしていたアーロン。彼はグループセラピー、子育てクラス、家庭内暴力のクラスなどを受けていると話していた。そんな中での訃報に、世間は驚きと悲しみを隠せない。
アーロンとプリンスくん
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