ダスティン・ホフマン主演ドラマ「Luck」、馬死亡事故を受け終了決定

人気俳優ダスティン・ホフマン主演ドラマシリーズ「Luck」の放送終了が決定した。

3月13日、「Luck」シーズン2の撮影に参加していた一頭の馬が、撮影現場である競馬場の厩舎で後方に転倒し頭を強く打ち首を負傷するという事故が発生。この馬は専門家の判断により安楽死させられた。

同番組では、シーズン1の撮影中にも2頭の馬が死亡する事故が起きており、これまでに計3頭の馬が死亡したことになり、動物愛護団体などが撮影の中止を求め抗議をしていた。

「Luck」を放送するHBOは翌14日に同番組の終了を決定。「安全は最重要課題であり、我々は制作現場すべてにおいて、他の競馬の現場を上回る最高の安全基準を実施してきた」「しかしながら残念なことに事故は発生するし、将来においてそれが起きないことを保証することはできない。よって我々はこの難しい決断を下すにいたりました」とコメントした。

「Luck」は今年の1月に米HBOで本放送がスタート。競馬の世界に焦点を当て、馬主やジョッキー、ギャンブラーといった様々な登場人物たちが織りなす濃密な人間ドラマと、裏で進行する犯罪ドラマを、スリリングに描いていく物語で、放送直後から批評家は絶賛。2月には早くもシーズン2の制作が決まるなど、高い注目を集めていたが、シーズン2の撮影がはじまった直後に無念の終了決定となった。